2020年12月にNTTドコモが「ahamo(アハモ)」を発表して以降、大きな注目を集めている携帯電話の料金競争。春商戦を迎え、いよいよ携帯4社の料金プランがおおよそ出そろった。改めて携帯4社の料金プラン内容を通信量別に3つに分けて比較してみよう。

■注目の中容量プラン、各社の違いは

まずは最も注目されている、月額2000円台で20ギガバイト(ギガは10億、GB)の高速データ通信ができるオンライン専用の中容量プランだ。その代表格はやはりahamoで、月額2980円(税別、以下同)で20GBの高速データ通信、そして1回当たり5分間の無料通話と、82の国や地域での国際ローミングが利用できるコストパフォーマンスの高さが最大の特徴となる。

月額2980円で20GBが利用できるオンライン専用プランの先駆けとなった「ahamo」。2021年3月26日のサービス開始を予定している

ahamoはNTTドコモの料金プランの一つという位置づけで、21年1月14日には当初対象外となっていた「ファミリー割引」のグループ対象になることが明らかにされた。家族のうち1人がahamoに変更しても、ファミリー割引が基準となる「みんなドコモ割」「ドコモ光セット割」の割引が変わらない安心感は大きい。

一方でKDDIが21年1月13日に発表した「povo(ポヴォ)」は、高速データ通信量は20GBだが、通話が30秒20円の従量制となる代わりに料金が月額2480円とahamoより安く設定している。加えてpovoは、スマートフォン上から必要に応じてオプションを付け外しできる「トッピング」という仕組みに力を入れているのがポイントとなる。

KDDIの「povo」は、基本サービスを最小限に抑えた分基本料は他社より安く、必要に応じてサービスを追加する「トッピング」ができるのが特徴だ

トッピングには「通話かけ放題」や「データ追加1GB」など基本的なものだけでなく、24時間だけデータ通信が使い放題になる「データ使い放題24時間」などユニークなものも用意している。ちなみに5分間通話無料の「5分以内通話かけ放題」をトッピングすれば料金はahamoと同じ2980円になる。

そしてソフトバンクは、傘下のLINEモバイルを吸収し、オンライン専用の新ブランド「LINEMO(ラインモ)」を立ち上げた。こちらはpovoと同様、月額2480円で高速データ通信20GBが付くというものだが、大きなポイントはメッセンジャーアプリ「LINE」との連携。LINE利用時のデータ通信が基本的にカウントされないのに加え、契約やサポートにもLINEが使えるほか、21年夏にはLINEで700万種類以上のスタンプが使い放題になる、月額240円の「LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)」が利用できるようになる。

ソフトバンクの新ブランド「LINEMO」の料金プランは、LINE上での通信量をカウントしないなど、LINEとの連携が図られるのがポイント

ただしLINEMOは、ahamoと異なり契約者がソフトバンクやワイモバイルの家族割引の人数にはカウントされない。また国際ローミングもオプション料金こそかからないものの、データ通信量は標準付属の20GBとは別の扱いになるとのことで、そうした点を重視するユーザーにはメリットが薄い。

またpovoも、国際ローミングやauとの家族割引の関係など、まだ明らかにしていない点がいくつかある。サービス開始時の内容をしっかり確認してから契約した方がよいだろう。