学習塾にかかる費用が上昇しています。東京都における中学生の学習塾の月謝は、9月分が2万6792円と、この40年間でおよそ2.8倍になりました。少子高齢化が進む一方で、教育に対する関心や子供の将来への不安が年々大きくなっています。受験の低年齢化もあり、親が幼児から習い事に通わせる傾向も高まっているようです。

■コロナ下でも教育費切り詰めず

コロナ下でも子供の教育にかけるお金は惜しまないという人が多いですね。連合総研の勤労者短観によると、世帯で切り詰める支出として外食費や衣料費、遊興交際費といった項目が上位なのに対し、子供の教育費は一番低くなっています。

子供を新しい形態の習い事に通わせる人も増えています。東京都内にある暗算教室で取材してきました。5〜8歳前後を対象に、8つの国と地域に160教室を展開している「そろタッチ」という教室です。もともとはそろばん教室でしたが、2016年からそろばんを使わずタブレット端末を使ったスタイルになりました。月額1万1千円、オンラインのみで3960円です。

そろばん塾時代は、上級とされる能力が身に付いた生徒の数は10%ぐらいでした。しかしタブレットを使い画面上の「そろばんの珠」で学ぶ方式にして、62%まで増えたそうです。学ぶ生徒も増え、そろばん塾時代は200人だったのが現在は7000人になっています。「科学の共通言語である数字に対してアレルギーを持ってもらいたくない、というのが親の願いではないか」(運営会社Digikaの橋本恭伸社長)

「そろタッチ」はそろばんの仕組みをiPadで応用した暗算学習法だ

イー・ラーニング研究所の調査によると、保護者の8割が子供の将来に不安を抱えている結果になっています。受験に対するもの以外にも「変化の多い時代を生き抜けるか」「グローバル人材になれるか」「キャッシュレス時代における金銭感覚が身に付くか」などの不安を抱えている人が多く、デジタル化で変化が速くなっている時代に適応できるか危惧している人が多いようです。