タックがあると、ショーツが表情豊かな印象に

全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。

FACY MENの記事を分析すると、「ボトムス」に関する記事の閲覧数が前回と比べて伸びていた。連日の猛暑でショートパンツを探すユーザーが多かったようだ。

ショートパンツは夏に欠かせないアイテムだが、長いパンツに比べてバリエーションが少ないイメージもある。そんな中、ここ数年でよく見かけるようになったのが、ウエストにタックが入ったショートパンツだ。ノータックのものとは、異なるシルエットを楽しめるのが魅力だろう。今回はFACYに登録する各ショップが薦めるタック入りのショートパンツを3本紹介する。

■センタークリースが上品 スラックス感覚ではける老舗の一本

「今年は例年より早い時期から暑く、ショーツの需要が高まっています。特にタックが入ったタイプは腰回りやワタリ(もも部分の幅)にゆとりができるため風通しがよく、汗ばむ季節に重宝しますね」

そう話すのは、東京都渋谷区にある「ZABOU TOKYO(ザボウトウキョウ)」の大井勇人氏だ。米国製と同じ表情のチノパンをドレスパンツのディテールで表現する日本ブランドBARNSTORMER(バーンストーマー)の一本を薦めてくれた。

日本で初めて国産のチノパンを作った老舗のパンツ専業ブランド。一見カジュアルな見た目だが、腰回りのマーベルト(滑り止めが付いた腰裏の部材)や股下のマチ(ゆとりを持たせるために補う布)を付けるなど、仕立ては本格的なドレスパンツの仕様だ。はき心地もすこぶる快適。BARNSTORMER / ツータックチノショーツ 1万5180円

「ショーツはどうしても子どもっぽい印象が強いですが、バーンストーマーなら大人もはきやすいと思います。米軍の士官が着用していたスラックスと同じ立体的な縫製や仕立てによって、エレガントな雰囲気がある一本です。インタック(内向きのタック)から伸びたセンタークリースがスラックスのように上品な印象なので、子どもっぽさは微塵(みじん)も感じさせません」

すっきりしたシルエットも、大人向きという。

「丈は膝上の一般的なものとそこまで変わりませんが、シルエットはやや細身です。少しゆったりめの腰回りから裾に向かって次第に細くなっているので、脚のラインがきれいに見える一本ですね」

同ブランドが特に得意とするのがチノ生地。肌触りがよく、かすかに光沢があるタックインしたシャツが出るのを防ぐ腰裏のマーベルト。ドレス仕立てならではのディテールだ

色はカーキ、オリーブ、ブラックの3色がある。チノパンとしては一般的な色といえるカーキが店頭では人気だそうだ。大井氏に、おすすめのコーディネートも聞いた。

「Tシャツ1枚というよりは、やはり襟が付いたポロシャツや半袖のコットンニットを合わせたいですね。シューズはレザーサンダルやローファー、モカシンなど革素材のものが相性いいですよ」

ブラックのコットンニットで品よくまとめた