カジュアルでもスーツでも何を着てもサマになる

売れっ子とはまさにこの男のことを言うのだろう。俳優の大泉洋氏だ。テレビで彼の顔を見ない日はない。大みそかの「NHK紅白歌合戦」の司会者も2020年から連続して務め、これまでに出演した話題のドラマや映画も数知れず。なかでも今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の前半で演じた源頼朝は記憶に新しい。主役の小栗旬氏が演じる北条義時を食うほどのキャラクターで、毎回放送されるたびにインターネット上でバズって人気を博した。

■「鎌倉殿の13人」でまたもブレーク

「鎌倉殿の13人」での大泉氏は序盤、わがままで傍若無人な頼朝を得意のコメディーなタッチで喜々と演じていたのだが、回を追うごとに、だんだんと冷酷で残忍な面も見せるシリアスなキャラへと変貌していく。例えば、第15話の「足固めの儀式」。味方であったはずの佐藤浩市氏が演じる上総広常を見せしめのために殺してしまい、頼朝に謀反した御家人たちに向かって「この鎌倉でわしに刃向かう者は何人でも許さん。肝に銘じておけ!」というセリフをクールな顔で言い放つ。

放送直後のネットでは「全部大泉のせい」というワードがバズって、大泉氏は後にテレビ誌のインタビューで「もう本当にあれで日本中から嫌われましたけど(笑)」と語っている。脚本を担当する三谷幸喜氏からも「案の上、日本中を敵に回しましたね」とメールが来たという。ちなみに三谷氏は今回の大河ドラマは「ゴッドファーザー」や「仁義なき戦い」などを意識して脚本を書き上げたらしい。