MAIDENS SHOPの山田和弘さん

夏の定番アイテムといえば、白の無地Tシャツだろう。ただ、コーディネートが代わり映えしにくく、人とかぶりやすいといった悩みもある。そこで今年は「柄Tシャツ」や「色Tシャツ」を取り入れてみてはどうだろう。白無地以外のTシャツでは、どんなデザインや色が人気なのか。大人っぽい着こなしやサイズ選びのポイントはどこにあるのか。東京・原宿にあるセレクトショップ、MAIDENS SHOP(メイデンズショップ)の山田和弘さんに聞いた。

■デザインの“要素”に注目 ワンランク上のTシャツコーデ

――今年、店頭ではどんなTシャツが人気ですか?

「柄やプリントのあるものが売れていますね。ここ数年、無地のTシャツが人気だった反動でしょう。店頭ではミュージシャンをテーマにしたものや動物のイラストを落とし込んだポップなものなどが、幅広く人気になっています。僕自身、ここ数年は無地のTシャツ一辺倒でしたが、最近ボーダー柄やアート作品がプリントされたものを購入しました」

――選ぶとき、どこに気を付けたらいいでしょう?

「まずはサイズですね。“極端な大きめ”を着る風潮は落ち着いてきています。着丈や身幅がややルーズな肩が少し落ちるくらいのシルエットがおすすめです。生地は肌着のような薄い質感のものは避けるといいでしょう。適度に厚みがあって、肌が透けにくいものを選ぶだけでも大人らしい印象を与えられますよ」

――ゆったりしたサイズのTシャツには、どんなボトムスが合いますか?

「トップスと同じように、ボリュームのあるシルエットのスラックスがいいと思います。Tシャツの裾をシャツのようにタックインすると、だらしなさがなくすっきりとした印象になります。好き嫌いの分かれるテクニックですが、私はよく取り入れています」

「Tシャツをタックインをするときには、ブラウジング(トップスの裾を少し引き出すこと)するのがコツです」

――柄やプリントのあるTシャツのコーディネートで、意識していることはありますか?

「柄やプリントから『○○国っぽい』『○○年代の雰囲気』といった“要素”を読み取って、似たような要素を持つアイテムを掛け合わせています。例えば、鳥のイラストがプリントされたシャツには、アメリカの国立公園のロゴをあしらったキャップを合わせるようなイメージです。そこまで厳密でなくても、例えば動物プリントのTシャツと同じ動物のロゴがあるジャケットを組み合わせるだけで、遊び心のある着こなしになるはずです。デザインとじっくり向き合って、その世界観に合ったコーディネートを考えるというのは、無地のTシャツではできない楽しみ方でしょう」

「また、身につけるアイテムが少ない分、寂しい印象を与えがちなので、ブレスレットやサングラスなどの小物を合わせるのもポイントです」

――小物を持っていない人は、まずどんなアイテムを考えればいいでしょう?

「キャップは多くの方になじみのあるアイテムなので挑戦しやすいでしょう。デニムパンツにTシャツというシンプルな着こなしでも、キャップをかぶれば、こなれた印象になります。慣れてきたらバケットハットなどの他の帽子や、サングラス、ブレスレットなどを取り入れてもいいでしょう。今回は全てのコーディネートでさまざまな小物を取り入れているので、ぜひ参考にしてみてください」

■素材にこだわるコーデ スカーフで色気をプラス

――今回はTシャツを使ったコーディネートを3組用意してもらいました。まずは無地のTシャツにスラックスを合わせたシンプルな着こなしです。

「肩肘張らず、それでいて大人らしい、ちょうど休日に都心でランチをするようなイメージのコーディネートです。普段使いしやすい落ち着いた色のアイテムでまとめました。トップスはJOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)が手がけたニット生地のTシャツです」

Tシャツ 2万8600円(ジョンスメドレー)、パンツ 6万500円(フェンダール)、スカーフ 1万9800円 (ア ピース オブ シック)、ブレスレット 9万9000円(ル グラム)、シューズ(私物)

――生地に艶があって上品な質感ですね。ボトムスはどんなものですか?

「Fendart(フェンダール)というパンツ専業のブランドです。作りやシルエットは一見するとドレスパンツのようですが、カーゴパンツのようなポケットがついているのが特徴ですね。これがあるのとないのでは大きく印象が変わります。適度なカジュアルさがあるので、Tシャツとの相性もいいと思います」