九州豪雨による行方不明者6人の捜索が続く福岡県朝倉市で31日、新たに女性1人が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。豪雨犠牲者の可能性もあるとみて県警が身元確認を進めている。大分県日田市や福岡県東峰村、朝倉市では同日午後に激しい雨が降り、一部地域に避難指示が出された。

 福岡県警などによると、女性の遺体が見つかったのは朝倉市山田の用水路で国史跡「三連水車」の近く。31日午前10時すぎ、重機で補強工事をしていた作業員の男性が発見した。死因は窒息死。九州豪雨では福岡、大分両県で計35人の死亡が確認されている。

 日田市では同日午後2時前ごろから雨が降り始め、気象庁によるレーダー解析で1時間に120ミリの降水を観測、同庁は記録的短時間大雨情報を出した。朝倉市、東峰村でも大雨となり、3市村は最大で約4300世帯、約1万700人に避難指示を出した。朝倉市松末(ますえ)地区では、大雨で31日午前に通行可能になったばかりの県道が一部崩壊し、再び通行止めとなった。

 近くの公民館に避難した日田市上宮町の坂本義紀さん(68)は「また土砂崩れがないか心配。みんなうんざりしよる」。朝倉市の指定避難所で同市杷木古賀の女性(69)は「避難するのはもう何回目だろうか」と疲れた表情で話した。

 一方、朝倉市では同日、応急仮設住宅80戸の入居申し込みの受け付けが始まり、この日は被災した34世帯から申し込みがあった。夫の実家に身を寄せているという同市杷木寒水の石井みどりさん(35)は「長女が高校受験なので早く環境を整えてあげたい」と話した。

=2017/08/01付 西日本新聞朝刊=