鹿児島大(前田芳實学長)は31日、学内施設の維持費を捻出するため、図書館や体育館など35施設の命名権(ネーミングライツ)や学内の広告パネルのスポンサー募集を始めた。年1億円の収入を目指す。国立大が大学を挙げて広告主を募るのは珍しいという。

 命名権の対象は、鹿児島市内の4キャンパスにある講義、研究棟を除いた施設で、売店や飲食スペースを備える学習交流プラザや、学生以外の利用もある中央図書館、動物病院など。価格は施設で異なり、年間20万円から。広告パネルは1カ月1万〜3万円という。

 同大の施設は318棟あり、一部は築50年を超える。水道管の腐食対策、空調更新など半数で改修が必要だが、国の交付金削減で維持管理費は10年前より2割減った。地方大学は同じ悩みを抱え、佐賀大(佐賀市)は学内美術館の命名権のスポンサーを募っている。

 前田学長は同日の記者会見で「施設や設備の老朽化で教育研究に支障を来している。地域人材育成のためにも協力を」と呼び掛けた。

=2017/08/01付 西日本新聞朝刊=