ダムに注ぐ川を、おびただしい流木が埋め尽くしていた。九州豪雨から1カ月がたっても手つかずの傷痕が痛々しかった。

 4日、福岡県朝倉市の上空を本社ヘリで飛んだ。筑後川水系にある寺内ダム一帯では、大量の流木に目を奪われた。県の推計では被災地全域で少なくとも20万トン。処理が本格化するのはこれからだ。

 同市杷木志波の道目木(どうめき)集落では、川は流れを変え、道は消えていた。同県東峰村の奥地にも、災害の爪痕は生々しい。ただ、細い道が整備され、重機が見えた。がれき撤去は緒に就いたばかりだろうが、それでも、復興への一歩に違いない。

=2017/08/06付 西日本新聞朝刊=