兵庫県で7月、小学生が毒蛇のヤマカガシにかまれ、一時意識不明になった。ヤマカガシは同じ毒蛇のマムシと比べると、あまり知られていないが、数倍強い毒を持つ。夏休みは子どもが野山で遊ぶ機会が多い。日本蛇族学術研究所(群馬県)の非常勤研究員、橋元浩一さん(60)=北九州市=は「ヤマカガシは自分から攻撃しない。見つけても触らないように」と注意を呼び掛けている。

 ヤマカガシは北海道や一部の離島を除く全国に生息し、好物のカエルがいる川や田んぼでよく見られる。体長は通常80センチ程度、大きいもので約1・5メートル。生息地域によって体の色や斑紋が違い、九州のヤマカガシは黒い斑紋が大きく、関東では赤色が目立つ。

 毒は2種類あり、奥歯で深くかまれたときに出る毒は血液に入ると頭痛を起こし、死に至ることもある。もう一つの毒は首の辺りに蓄えている。

 橋元さんは「かまれたら毒が回らないように、蛇をすぐに離すことが重要。首の毒が飛び散って目に入ると、失明する危険性があるので、棒などでたたいてはいけない」と警告する。

 九州でも福岡県宮若市で7月下旬、小学生がヤマカガシとみられる毒蛇にかまれ、5日間入院した。ヤマカガシにかまれて死亡した例は4件確認されている。橋元さんは「ニュースをきっかけに、ヤマカガシが毒蛇であることを多くの人に知ってほしい」と話している。

=2017/08/08付 西日本新聞朝刊=