「米国と協調して(われわれを)圧迫する中での韓国の提案には誠意が欠如している」。北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は6日夜、滞在先のマニラで韓国の康京和(カンギョンファ)外相から声を掛けられ、一瞬戸惑ったような表情を見せて、こう答えた。聯合ニュースによると、5月の文在寅(ムンジェイン)政権発足後、初めてとなる南北閣僚の対面はわずか3分で終了した。

 2人は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム閣僚会議前日、夕食会の控室に集まった各国閣僚があいさつを交わす中で向き合った。康氏は、李氏との対面を待っていたかのように「急を要することなので(北朝鮮は)積極的な回答をお願いしたい」と語り掛け、韓国が7月に北朝鮮側に提案した軍事会談と赤十字会談に応じるよう求めた。

 現時点で応じられない姿勢を示した李氏に対し、康氏は「われわれは誠意を持って提案している」と再考を促した。先月末に2回目の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に踏み切った北朝鮮に対し、国連安全保障理事会が新たな制裁を採択したばかりだが、韓国は「制裁」と同時に「対話」を求める姿勢を改めて示した格好だ。