住民たちがお尻を振って豊作を祈る新年恒例の奇祭「井手浦尻振り祭」が8日、北九州市小倉南区の井手浦公民館であった。振れば振るほど大豊作になると伝えられ、参加者は懸命にお尻を振っていた。

 尻振り祭は、平尾台の麓の井手浦地区に400年以上前から伝わるとされる。昔、平尾台にいた大蛇を神様が退治し、切った尻尾が井手浦に落ちて跳ね回り、その年は豊作になったという伝説にちなむ。現在、地元有志による井手浦尻振り祭保存会(中川望会長)が主催し、毎年1月8日に行っている。

 当番の男性2人と地元の東大野八幡神社の宮司が、わらで作った大蛇と祭壇の前で「海、山、川」との掛け声に合わせ、豪快にお尻を振った。最後は見物客たちがわらの大蛇に群がり、縁起物として中に入っている干し柿を取り出していた。

 お尻を振った会社員の蜷川新さん(53)は「良い年になることを願います」と笑顔だった。

=2018/01/09付 西日本新聞朝刊=