
遊びながら防災について学ぶユニークな活動「あそぼうさい」に取り組んでいる認定NPO法人「好きっちゃ北九州」(小倉南区)が、地域に根ざした防災活動を表彰する「第29回防災まちづくり大賞」の消防庁長官賞を受賞した。活動には北九州市内の学生たちもボランティアとして携わっており、幅広い世代を巻き込んで多彩な催しを続けている点が高く評価された。
同法人は、市主催のまちづくり講座の受講者7人が、住民が主体となって地域活性化に取り組もうと2008年に立ち上げた。あそぼうさいは「遊ぼう」と「防災」を掛け合わせた言葉で、防災を通したまちづくりの取り組みとして18年に始めた。
理事の入門(いりかど)真生さん(40)=小倉南区=らが考案した「遊び」は、「免震バランス棒」や「災害心理じゃんけん」「防災○×クイズ」など計40種類。カードやボールなど身近にある物で簡単に行えるのが特長。最近の人気は、避難所などで使われるピクトグラム(絵文字)を使った「ダイバーシティーカルタ」。災害時に取るべき行動を歌とダンスで表現した「防災ダンス」も会場が盛り上がる定番の遊びという。
市民からの依頼を受け、市民センターやショッピングモールなどに出向いてイベントを開催している。遊びを教えるなどイベントの運営を担うのは、ボランティアとして「好きっちゃアカデミー」に登録している市内の高校生や大学生約100人。依頼は口コミで増え、2023年度には、子どもからお年寄りまで計約1万人がイベントに参加したという。
受賞した消防庁長官賞(5団体)は、総務大臣賞(3団体)に次ぐ2番目の賞。2月に東京で開かれた表彰式では「遊びで防災を学ぶユニークな取り組みで、開催数にも驚かされる」と講評を受けた。
入門さんは「防災を街づくりに生かしている点を評価してもらえたのがうれしい。街を活気づけるツールとして、北九州以外でも活用してほしい」と話す。あそぼうさいのプログラム集は、同法人のホームページで閲覧できる。
(壇知里)


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