福岡県糸田町に初夏の訪れを告げる「糸田祇園山笠」が10、11日にあった。ちょうちんや電飾をともした山笠が、きらびやかな光のショーを繰り広げ、大勢の見物客を魅了した。

 無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願う伝統行事で、300年以上の歴史がある。今年は9基の山笠がお目見えし、勇壮に町を練り歩いた。

 日没後は、メイン会場のフェスティバルパークに山笠が集まり、盛り上がりは最高潮に。太鼓やかねの音が響く中、「エンヤヤッサ、コラヤッサ」のかけ声に合わせて男衆が最大で高さ9メートル、重さ2トン以上ある山笠を担ぎ上げると、沿道から拍手や歓声が上がった。

 迫力のある姿をカメラに収めていた町内の自営業男性(61)は「糸田が一番にぎわう心躍る季節。肩の入れ替えや方向転換するスイッチバックなど担ぎ手も年々うまくなっていて、見どころ満載だった」と笑顔で話した。 (郷達也)