J1サガン鳥栖の運営会社「サガン・ドリームス」は28日、定時株主総会を開き、当期純損益が7億1513万円の赤字となる第17期(2020年)の決算を発表した。3期連続の赤字で、6億9362万円の債務超過となった。Jリーグは債務超過や3期連続の赤字に陥るとクラブライセンスを交付しないが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による特例措置で猶予期間が設けられている。

 オンラインで会見した福岡淳二郎社長は「特例措置はあるが、今後は単年度黒字を目指していく」と強調した。前期は約20億円の赤字を計上。今期も入場料収入、広告収入が減少しながら、下部組織出身の選手ら若手を中心に据える選手構成でチーム人件費を前期の約半分となる約12億に圧縮し、主力選手の移籍金による収入を得るなどで改善につなげた。

 福岡社長は、次期に売上高20億円を目指す意向を明かし、県内外からのスポンサーの獲得、サッカー教室による事業展開などを進めるとした。

 2月に退任した前社長の竹原稔氏は取締役を退き、竹原氏が保有していた株は福岡県久留米市の食品会社「ベストアメニティ」に譲渡された。筆頭株主となった同社の内田弘社長は、今後の収益増に向けて「黒字化するための計画を立てている。細かい点を調整している」と説明した。(松田達也)