西南学院高(福岡市)の男子バスケットボール部が3月に開催される全九州春季選手権に出場する。全国屈指のレベルの高さを誇る福岡県で、部員わずか8人ながら県新人大会でベスト4に入り、出場権を獲得した。

 4強まで勝ち上がったチームの大黒柱は堀本凌生主将(2年)だ。貞包謙監督が「ポジションは1番(PG)から5番(センター)まで全部」と絶大な信頼を寄せるエースだ。西福岡中時代には、のちに福岡第一や福岡大大濠で主力となる選手たちとともに全国大会に出場した経験を持つ。

 「プレーでチームを引っ張り、自分が点を取って勝たせたい」。身長181センチの堀本は攻撃では司令塔、点取り屋の役割を果たし、守備ではゴール下で体を張る。中村慶太副主将(同)はまとめ役で「プレーは凌生がやってくれるので、声を出すことを意識している」のが自身の役割だ。部員は8人しかいないため、5対5の実戦練習はできない。授業などの兼ね合いで、平日の練習は2時間程度。足りない分を補うため、判断力を磨いている。

西南学院のエース堀本主将

 昨年末の全国高校選手権(ウインターカップ)では福岡第一が優勝、福岡大大濠が準優勝と県内チームが決勝を争った。突出したこの2強に加え、八女学院などの実力校もある。一方、全国大会出場を目指して県外の高校に進学する選手も多いという。その中で集まったメンバーに、貞包監督は「福岡で戦うことの価値を自分たちで見いだそう」と呼びかけてきた。

 「福岡第一、大濠がいるからと逃げるのではなく、勝ちたい、チャレンジしていきたい気持ちもある。西南だったら2強ともやれる、と言えるようになりたい」。県新人大会では、4強入りを決めた後の総当たりのリーグ戦で福岡大大濠、福岡第一と対戦。ともに黒星を喫したが、レベルアップを目指す気持ちは変わらない。

 西南学院によると、1963年に夏の九州大会に出場した記録が残っているという。久しぶりの快挙に関係者やOBも喜んでいる。バスケ激戦区の福岡で、新たな力が台頭している。

 全九州春季選手権は佐賀県唐津市で3月16、17日に開催され、九州・沖縄各県の上位4チームが出場。各県1、2位によるAパート、同3、4位によるBパートに別れ、トーナメント形式で争う。西南学院は県4位で出場。エースの堀本凌生主将(2年)は「(Bパートの)優勝を目指したい」と力強く目標を語った。(伊藤瀬里加)

■マネジャーも飛躍に貢献

 西南学院の躍進を支えたのが、3人の女子マネジャーだ。ドリンクの準備やタイマーの管理などを行い、選手数が少ないチームの練習をサポートする。試合では次の対戦相手の映像を録画し、選手たちと共有。分析に役立てている。

 リーダー格の高宮城樹さん(2年)は「自分たちのプレーをして、悔いのない戦いをしてほしい」と願った。