18日に開幕する第97回選抜高校野球大会で、38年ぶりの春の甲子園に挑む西日本短大付(福岡)が春の初勝利を狙う。昨夏の甲子園でベンチ入りしたメンバー9人が先発に並ぶ打線を生かし、20日の初戦で東海大会優勝の大垣日大(岐阜)と対戦する。

 勝利の鍵を握るのは1番奥駿仁、2番井上蓮音、3番斉藤大将の「スーパーカートリオ」だ。奥が50メートル5秒8とチーム一の俊足で、井上は同5秒9、斉藤は6秒フラットを誇る。奥は昨秋の公式戦10試合で8盗塁を決め、斉藤も7盗塁。チーム全体の23盗塁のうち、3人で18個を決めた。

 奥と井上は昨夏の甲子園でも1、2番を組んだ。「出塁することが仕事なので、四球やセーフティーバントで塁に出ることを考えている」と奥が言えば、井上も「奥が出たら送れるようにバント練習もやっています」と言い切る。3番斉藤は「2人がチャンスをつくってくれるので、1点を取る気持ちで打席に立つ」と自信を示す。中軸として、斉藤は昨秋の公式戦で11打点を挙げた。

 冬場は100メートル走を1日100本走るなど、チームで体力強化して下半身を鍛えた。「スタートを意識して走った」と話す奥は、俊足が武器の周東佑京(ソフトバンク)の走塁を研究しているという。井上や斉藤も「速い選手が身近にいるので」と互いの走りを研究する。

 攻撃だけでなく俊足を生かした守備も光る。「3人とも昨夏の甲子園を経験している。特に井上と斉藤はキーマンになる」と西村慎太郎監督は期待を寄せた。3人で先制点を奪えば、春の初勝利が近づく。(前田泰子)