◆ソフトバンク全体練習(20日、みずほペイペイドーム)

 オープン戦は残り3試合。開幕が目前まで迫っている中、昨季本塁打王に輝いたソフトバンクの山川穂高内野手(33)に今年はまだ本塁打が出ていない。

 ここまでオープン戦11試合で、打率1割5分4厘、0本塁打、2打点。ルーキーイヤーでオープン戦の出場がなかった2014年を除き、15年から24年まで最低1本は本塁打を放ってきた。それでも山川は「開幕したらまるで別ものなので。(たとえ)オープン戦で(打率)5割打とうが、6割打とうが全く関係ない」と言い切る。

 本塁打を打つこと、打率を残すこと以上に大切なことがあると強調する。「無事に開幕迎えることこそがもう100点なわけであって。開幕戦から最終戦までけがなくまず出るっていうのが、ホームラン王を取るよりも難しいと僕は思う」。3月28日の開幕から始まる143試合。その中で結果を残すことが全てであり、オープン戦はそこに向けた調整の場でしかないのだ。

 だからと言って、シーズンに入ればいつまでもノーアーチというわけにはいかない。山川は「開幕してから100打席」を一つの目安にする。「100打席以内で最初の軌道に乗る。そこで自分の数字をある程度安定させると数字上で言えば安定したシーズンになる。いい感覚を早めにつかんだら(本塁打の)量産が早くできる」。1週間後には来る球春に向けて、タカの主砲が力をため込んでいる。(大橋昂平)