【1968年式 日産 サニー クーペ Vol.2】

Vol.1から続く

 真打ちが加わるのは1968年4月だ。ボディに初となるファストバックデザインを採用し、フロントマスクも専用デザインとした美しい2ドアクーペを送り込んでいる。セダンより全長はちょっと短いが、背は低い。時代に先駆けて、サイドガラスにカーブドガラスを採用したことも注目ポイントだ。

 リアシートを畳むと、キャビンとトランクがつながる。これをマジックスペースと名付け、クーペでも使い勝手がいいことをアピールした。また、ナルディタイプのウッドステアリングやタコメーターなどを用意し、オーナーがドレスアップを楽しむこともできた。

シングルキャブ仕様のA10型が標準。だがB110サニーのA12型に換裝されハイカムを組み込むなどチューンナップされたエンジンなど【写真7枚】



A10 TYPE ENGINE column 最大出力60psと低燃費を両立した新鋭エンジン

 エンジンはセダン系と同じ988ccの直列4気筒OHVだ。3ベアリング支持は変わらないが、クーペ用は圧縮比を8.5から9.0へと引き上げ、排気系もデュアルとして効率を高めている。セダンのA10型エンジンは56ps/6000rpm、7.7kg-m/3600rpmだが、クーペは60ps/6000rpm、8.2kg-m/4000rpmのスペックだ。ミッションはフロアシフトの4速MTで、セダンの最高速度135km/hに対し、クーペは140km/hに向上している。



Vol.3に続く


1968年式 日産 サニー クーペ(KB10)
SPECIFICATIONS 主要諸元
全長 3770mm
全幅 1445mm
全高 1310mm
ホイールベース 2280mm
トレッド前/後 1190/1180mm
最低地上高 160mm
室内長 1550mm
室内幅 1250mm
室内高 1065mm
車両重量 675kg
乗車定員 5名
最高速度 140km/h
登坂能力sinθ 0.436
最小回転半径 4.0m
エンジン型式 A10型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 988cc
ボア×ストローク 73.0×59.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 60ps/6000rpm
最大トルク 8.2kg-m/4000rpm
変速比 1速 3.757/2速 2.169/3速 1.404/4速 1.000/後退 3.640
最終減速比 4.111
燃料タンク容量3 6L
ステアリング形式 ボール循環式(ギア比15.1)
サスペンション前/後 独立懸架(ウイッシュボーンボールジョイント式)/半浮動式バンジョー型
ブレーキ前/後 ツーリーディング式/リーティングトレーリング式
タイヤ前後とも 5.50-12-4PR
発売当時価格 50万円