REカーとライバルたち【1985年式 日産 フェアレディZ 2by2 200ZR-Ⅱ Tバールーフ Vol.3】

【1】【2】から続く
GTカー的なキャラクターが強かったZ31を、見ごとスポーツカーへと転身させた  そのハイパワーを受け止めるために、サスペンションも大幅にチューニングが施された。既存の「スーパーキャパシティサスペンション」は、バネレートおよびショックアブソーバーの減衰力を高めに設定。さらにサスペンションジオメトリーを見直すなど、徹底的に煮詰め直されたのだ。また、改良はミッションやデフといったパワートレーンにも及び、クロスレシオのミッションとローギアードのファイナルギアを組み合わせることで、鋭い加速性能と豪快な走りを手に入れた。そしてLSDを標準装備し、パワーを路面に確実に伝えられるようになった。

 こうして、エンジン、サスペンション、駆動系とトータルでパフォーマンスアップが図られたわけだが、追加された翌年にはマイナーチェンジが行われ、前期の200ZRは結果的に約1年しか販売されなかった。しかし、5速MTの設定しかないほどスポーツ性を重視したスポーツグレードは、GTカー的なキャラクターが強かったZ31を、見ごとスポーツカーへと転身させることに成功したのだ。
OWNERS VOICE/27年間の愛情が詰まった極上のコンディション
 取材時には奥様と娘さんも駆けつけ、家族の仲のよさをアピールしてくれたオーナー。もともとZ31のスタイリングが好きだったが、知人の300ZXに乗らせてもらい完全にノックアウト。200ZRのデビュー2カ月後に、新車で購入したという。

 本オーナーの200ZRの特筆すべきところは、27年以上も前の個体とは思えないほどキレイなボディ。一時期は車検を切って車庫に眠らせていたものの、昨年6月に復活。そして今年7月までは毎日通勤で使っていたというから、奇跡的ともいえるコンディション。しかもオールペンなどをしていないノンレストア車で、自ら何度もポリッシャーを掛けてコーティングを施した成果だというのだ。

「何度か手放そうと考えたけど、今は売らなくて正解だったと感じています。今後はできる限り乗り続けたいですね」とオーナー。200ZRの時間は、まだまだ続きそうだ。





当時のままのケンウッド製オーディオや、シンプルなデザインのインパネなど【写真21枚】



セラミックターボのローターと同じ素材をあしらったキー。後期ではほかの素材に変更されたため、前期オーナーだけの特権。



1985年式 日産 フェアレディZ 2by2 200ZR-Ⅱ Tバールーフ(Z31)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4535×1690×1310
ホイールベース(mm)  2520
トレッド前/後(mm) 1415/1435
車両重量(kg)  1390
エンジン型式  RB20DET型
エンジン種類 直列6気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 180/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/3600
変速比 1速 3.321/2速 1.902/3速 1.308/4速 1.000/5速 0.838/後退 3.382
最終減速比 4.375
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 300.1万円