【1975年式 日産 スカイラインHT 2000 GT  Vol.1】

 現代的な街並みとレトロな昔ながらの風景が同居する東京23区内の某所。その駐車場に、美しい輝きを放つケンメリが駐められている。「レジェンド オブ スピード」の第1回目を飾るのは、25年もの歳月をこの愛車とともに歩んできたオーナー。これまでの軌跡と今もまったく変わらぬケンメリへの情熱を聞いた。

 長い人生において、1台のクルマに愛情を注ぎ続けるのは決してたやすいことではない。周囲の環境は刻々と変化するものだし、情熱は時間とともに薄れていくのが一般的だ。しかし、オーナーは、初めて手に入れた愛車であるこのケンメリに、ずっと変わらぬ愛情を注ぎ込み、その所有歴は25年、走行距離は40万km以上におよぶというから恐れ入る。

 オーナーがケンメリに夢中になったのは小学生の頃。テレビCMや街中を走る姿を目にするうち、丸テールのカッコよさにほれ込み、「いつかは買おう! 」と子供ながらに心に誓ったそうだ。しかし、若い頃はバイクに夢中になっていたのと、自宅には親のクルマがあったこともあり、免許取得後もしばらくは愛車を持たずに過ごしていたそうだ。

 そして28歳になった頃、ようやくクルマの購入資金が貯まり、長年の夢をかなえる日が訪れる。それがオーナーの初めての愛車であるこのケンメリ。中古車販売店で98万円で売りに出ていたR仕様だった。購入時の状態は、現在の姿からは想像もできないが、ボディはラメ入りのシルバーで全塗装されるなど、ひどい状態だったそうだ。それでも憧れのケンメリであることには違いはない。オーナーはこのケンメリをコツコツと自分色に染めていった。

ほれぼれするような美しさのケンメリ。ノーマルよりエッジを効かせるよう造形をし直したボディサイドのプレスラインなど【写真17枚】

1975年式 日産 スカイラインHT 2000 GT(KGC110)
SPECIFICATIONS 諸元
■ エクステリア:フルGT-R仕様
(オーバーフェンダー、リアスポイラー、白ガラス、前後エンブレム、グリル)
■ エンジン:L28型改3L仕様、ソレックス44PHH、φ89mmピストン、亀有製強化スプリング、まつおか製74度加工カム、ワコー製シルバーコイル、亀有製ツインアイドラギア、永井電子機器製ウルトラ特注プラグコード、パーツアシスト製等長タコ足、プロテック製特注マフラー、ニスモ製強化オイルポンプ
■ 冷却系:純正流用3層ラジエーター、自作ヒートプレート
■ 駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、軽量フライホイール、DR30用ミッション、R200 LSD
■ 足回り:(F)ハコスカレース用改車高調、8kg-mmスプリング、AE101用TRD製レース用ダンパー、クスコ製ピローアッパーマウント (R)ビルズ製20段調整式ダンパー、プロテック製20kg-mmスプリング、GT-R用リアロワーアーム
■ ブレーキ:(F)流用キャリパー、φ300mmローター (R)純正GT-R用改
■ 内装:GT-R純正仕様、ダッツンコンペステアリング&レース用バケットシート
■ タイヤ:TOYOプロクセスT1R(F)205/50R15 (R)225/50R15
■ ホイール:パナスポーツG7 (F)15×8.5J -20 (R)15×10J -40


【2】【3】【4】に続く