【1978年式 日産 フェアレディ Z-T Vol.3】

【2】から続く
親子で力を合わせてフルレストア!  新車以上に復活したL28型改3L仕様  エンジンルームから室内、さらにボディ下まわりにいたるまで、どこを見てもキズひとつ見当たらないS30Z。一介のプライベーターが手がけた渾身の1台は、親父たちがはじめたレストア作業を手伝い始めた息子の存在で、大きな仕様変更へとシフトしていった。

「あまりにもキレイに仕上がったんで、走らせるのがもったいなくなったというのが正直なところ。今はもう1台違うベース車を用意して、そちらをゼロヨン用に仕上げようと路線変更です」とオーナー。そのため、ガレージの奥には、ドンガラの状態にされたもう1台の130Zが佇んでいた。

 20年ぶりによみがえった伝説のS31Z。じっくりと観察すればするほどに、その完成度に圧倒される。なにせ当初はL型メカのゼロヨン最速を目指していたというだけに、美しいだけでなく、チューニングについても見所が満載。

 まず、オーバーホールはしたものの、20年前と内容はほとんど変わらないというL28型改3L仕様のエンジン。こちらはオーナーが製作を担当した。ピストンはホンダXL500用改でコンロッドはL14型用。これにL28型オプションクランクを組み合わせる。当時は予算がなかった事情もあり、手間と時間さえかければ何とかなる軽量化とバランス取りにこだわった。

「バイクのエンジンのような吹け上がりを目指して、摺動系のパーツをとにかく軽くしましたね。だからバルブの傘もカミソリみたいにペラペラだし、クランクも肉厚を削ぎ落としたオプションです。ただ、軽いクランクに大きいバルブを組み合わせるとスカスカになるので、ポートはノーマルに毛が生えた程度ですわ」とオーナーは話す。

 同様にワンオフの6‐1集合エキマニもφ42.7mmと細目にしているが、こちらはホームセンターで入手した蛇腹のアルミホースを使って取り回しを決定。各気筒の容積誤差をできるだけ均一にするなど、排気効率を徹底追求している。また、キャブレターは、油面が調整しやすく、セッティングが容易という理由でOERφ47mmを使用。高回転域の失火を予防すべく、ダイレクトイグニッション化にも着手した。

集合部分までの長さを十分に取った6-1タイプのワンオフエキマニなど【写真41枚】


1978年式 日産 フェアレディ Z-T(S31)
●エクステリア:FRPフロントスポイラー/ボンネット、丸源商会製FRPドア/リアゲート/オーバーフェンダー、パーツアシスト製テールランプ、マーシャル製ヘッドライト、サベルト製トーループ
●エンジン:L28型改3.0L仕様、ホンダXL500用鋳造ピストン、L14型用コンロッド、ニスモ製オプションクランクシャフト、バルブ軽量加工(IN:φ44mm、EX:φ35mm)、柿本改製バルブスプリング、純正オイルパン容量アップ加工、アルミ製ワンオフエンジンマウント、ワンオフオイルキャッチタンク
●吸排気系:OERφ47mmキャブレター、ワンオフφ42.7mmステンレスタコ足(6-1集合)、ワンオフφ80mmステンレスマフラー
●点火系:ダイレクトイグニッション化、RB型用純正ECU
●冷却系:トラスト製アルミ3層ラジエーター、電動ファン追加
●燃料系:ステンレス製ワンオフ燃料タンク、S13用燃料ポンプ、燃料ライン引き直し(アルミ)
●駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、240ZG純正ミッション、R200デフ(ファイナル4.7)、アルミ製ワンオフミッション&デフマウント
●足回り:ブリッツ製改ワンオフ車高調、調整式フロントロワアーム、調整式リアロワアーム、240ZG用リアスタビライザー流用、ワンオフタイロッド
●ブレーキ:(F)DC5用ブレンボ製キャリパー流用、S2000用ローター、(R)PS13用キャリパー流用、ブレーキライン引き直し(スチール)
●タイヤ:(F)ヨコハマ アドバンA050 205/50R16 (R)ブリヂストン ポテンザRE11-S 225/45R16
●ホイール:RSワタナベ 8スポーク (F)16×8.5J (R)16×9.5J
●内装:MOMOバックスキンステアリング、オートメーター製追加メーター(タコ、スピード、油圧、水温、燃料)、ブリッド製ジータⅢスポーツC、オリジナルハーネス、開口部スポット溶接追加


【4】【5】に続く