クルマ屋さんのオーナーが、自分用にと購入して仕上げたクルマなのに、それを気に入ったお客さんに買い取られてしまうというのは、チマタでよく聞く話。特に、旧車となると、そのクルマに関する知識が十分あって、なおかつ自分用に太鼓判を押したクルマのコンディションが悪いワケがない。ここで紹介するS31Zも、そんな経緯で現在のオーナーの元に譲られたクルマだ。ボディのコンディションは抜群で、各部も補強、エンジンもかなり手が入った3.1L仕様を搭載。やはり、クオリティーの高い1台だった!! 

【1978年式 日産 フェアレディ Z-T Vol.3】【2】から続く

 ベース車は、1978年式のS30系の最終モデルとなるS31。ボディは全バラにされてスポット増しと補強が行われている。また、中川さんが乗るつもりだったため、外板は純正色のホワイトで全塗装し、エンジンルームをはじめ、ボディのアンダーパネル、車内はブルーグレイで塗装されている。

 搭載されるエンジンは、こだわりのL28型改3.1L仕様で、ブロックは前期型のN42マニアブロック。ピストンはモアドライブオリジナルのCP製のφ89.5mm、L14型加工コンロッド、LD型用クランクはフルバランス取りと1本気キー加工を施して組み込んでいる。ヘッドのほうは、亀有77度Iカムに、バルブはINφ46mm、EXφ38mmの組み合わせ。吸排気系は、モアドライブチューンが施されたソレックス50PHH、タコ足は亀有φ48mmをベースに集合部を加工し、モアドライブワンオフφ80mmマフラーを組み合わせることで、パワーとレスポンスを重視したセットアップとなっている。駆動系にはOS技研のツインプレートクラッチ、OS技研クロスミッション、R200+ニスモLSDの組み合わせ。

運転席の右側にある純正の吹き出し口には、純正の電圧/燃料計を移植、中央の3連メーターは、DefiのアドバンスBFシリーズをインストール。その下にはカーボンのパネルを装着し、ハザードや電動ファンのスイッチとインジケーター、燃圧計をレイアウトしているコクピットなど【写真34枚】

 また、フロントのブレーキにはウィルウッドの4ポットキャリパーにφ300mmの2ピースローターを組み合わせ、前後の足まわりにはモアドライブのパイプアームを組み込み、フルピロボール化。どこを見ても、文句なしのハイレベルな仕上がりになっている。

1978年式 日産 フェアレディ Z-T(S31)
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア:ボディ全バラ&スポット増し&補強、MORE DRIVE製フロントスポイラー/アンダーパネル、前後オーバーフェンダー、ビタローニ・セブリングドアミラー、
●エンジン:L28型改3.1L仕様(圧縮比12.5)、MORE DRIVEオリジナルCP製φ89.5mm鍛造ピストン、L14型コンロッド加工、LD型クランク(フルバランス、1本キー加工)
●吸排気系:ソレックス50PHH(MORED RIVEチューン)、亀有製φ48mmタコ足(6-2、集合部変更)、MORE DRIVE製φ80mmワンオフマフラー
●点火系:ワコーLA700FX+ブラックコイル
●冷却系:トラスト製アルミラジエーター/オイルクーラー(10段)
●燃料系: ボッシュ
●駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ/クロスミッション、R200ニスモLSD(ファイナル3.9)、R31ドライブシャフト加工
●サスペンション:スターロード製車高調、MORE DRIVE製パイプアーム(前後)
●ブレーキ:(F)ウィルウッド製4ポットキャリパー+アリゾナZカーズ製φ300mmローター、S15用マスターシリンダー、ラインロック
●インテリア:ダッツンコンペステアリング、ニスモ製スピードメーター(300km/h)、Defiタコメーター&追加メーター(油圧、水温、油温)、オートメーター製燃料計、ブリッド製ヒストリックローバックシート(2脚)、プロショップ ナカガワ製ワンオフロールバー
●タイヤ:ブリヂストン ポテンザ(F)RE-11 195/50R15、(R)RE-01R 225/50R15
●ホイール:RSワタナベ(マグネシウム)(F)15×9.5J、(R)15×10.5J


【4】に続く