ヤマハFZR750R、通称「OW01」。TT-F1やスーパーバイクレース用にホモロゲモデルとして投入されたレース使用が前提のリアルレプリカだ。メーカーによるハイパーテクノロジーの集合体として忘れがたい1台である。

【1989年式 ヤマハ FZR 750R Vol.2】

【1】から続く

 エンジンは水冷並列4気筒5バルブDOHC。1987年発売のFZR750のエンジンがベースであり、5バルブに前傾シリンダー(ジェネシス)と、当時のヤマハの看板テクノロジーが盛り込まれているわけだが、細部はFZR750とはほぼ別物だった。

▶▶【写真9枚】フレームへの搭載角も変え、前輪に近い位置にマウントするなど、ベースのFZR750とはほぼ別物になったエンジンなど


 まずエンジンの最重要スペックであるボア×ストロークが変更され、ビッグボア&ショートストローク化。バルブ駆動系も設計変更を受け、ヘッドが小型化されている。コンロッドは高価だが、軽量で加工が難しいチタン製。当然のことながらヤマハ自慢の排気系デバイス(EXUP)を備えるが、FZR750のEXUPが筒型の形状なのに対し、OW01は全開時の抵抗が少ないバタフライ型に変更されている。

 車体まわりも徹底的にYZF750レプリカといえる。メインフレームはヤマハ独自のアルミ製デルタボックス型。従来のデルタボックスは平面的な部材で構成されていたが、OW01は凹凸のある部材を組み合わせてフレームを形成し、剛性を高めている。この手法はスイングアームも同様だ。




1989年式 ヤマハ FZR 750R(OW01)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm)2100×705×1160
ホイールベース(mm)1445
シート高(mm)785
エンジン種類水冷4サイクル並列4気筒 DOHC5バルブ
総排気量(cc)749
ボア×ストローク(mm) 72.0×46.0
圧縮比11.2:1
最高出力(ps/rpm). 77/9500
最大トルク(kg-m) 6.7/7500
クラッチ型式 湿式多板ダイヤフラムスプリング
-ミッション 常時噛合式6速リターン
キャスター(度). 24°30′
トレール(mm)100
フレーム形式 アルミデルタボックスフレーム
ブレーキ前 油圧式ダブルディスク
ブレーキ後 油圧式ディスク
タイヤ前/後 120/70-17/170/60-17
燃料タンク容量(L) 19
乾燥重量(kg) 187
乗車定員 1名
発売当時価格 200万円


【3】に続く