それまでの走り重視姿勢から一転し、美しいプロポーションと豪華装備に性格を変えた40系スプリンタートレノ。
だが、それが災いしたのか、一般ユーザーからの支持を得ることはなかった。しかし、今なお愛し続ける熱狂的愛好家がいる。
今回紹介するオーナーも、2T-G型エンジンに大幅な手を加え、歴史に埋もれた40系に強烈な輝きを与えているのだ!

【1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノ GT Vol.1】

▶▶▶【画像19枚】美しいファストバック・スタイルをもつクーペボディなど


 スプリンターのルーツは、1968年にカローラにファストバッククーペの優雅なデザインを与えた「カローラスプリンター(KE15)」だ。その後1970年に20系カローラの兄弟車として「スプリンター」という独立した名前を与えられた際にも、ファミリー層の獲得を第一にしたカローラとは違い、スポーティーかつ若々しいイメージが与えられ、1972年発売のホットモデル「カローラレビン/スプリンタートレノ(TE27)」の誕生により、一気に走りのモデルとしての地位を固めていく。

 そして迎えた1974年。カローラが3代目に、スプリンターとしては2代目に進化した時点で、20系で共有だったレビン/トレノのボディは、レビンが2ドアハードップのTE37に、トレノが2ドアクーペのTE47と、独自のボディ形状を得ることになった。



豪快なパワーを求めた結果、2T-G型のインジェクション化に挑戦することに。スロットルボディにはジェンビーの製品を使用。 フルコンはモーテックのM4で、デスビ内にクランク角センサーを入れて対応する。ヘッドカバーの青い結晶塗装も美しい。





1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノ GT
SPECIFICATION.諸元
● エクステリア:マーシャルフォグランプ埋め込みフロントグリル、
GTサイドストライプ貼り直し、ワンオフアルミアンダーガード
● エンジン:2T-G型1918ccボアアップ、圧縮比11.0以上:1、
亀有2T-G型用鍛造φ88.5mmピストン/強化バルブスプリング
(1万rpm対応)/バルブスプリング段付きワッシャー/
ギアトレーンキット1次側/アイドラーギア2次側/クロモリ軽量リフター /強化タペットシム/軽量リテーナー/レース用バルブガイド/
強化タイミングチェーン/カムスプロケットギア/メタルガスケット/
カム(IN292度/EX292度)、3T-G型用クランク/コンロッド/
オイルポンプ、80Aオルタネーター、モーテックM4フルコン、
ジェンビーインジェクション用スロットルボディ、
ボッシュ350ccインジェクター、ヘッドカバー結晶塗装、
海外製5.5Lアルミオイルパン
● 排気系:ワンオフステップタコ足/φ60mmストレートマフラー
● 冷却系:ラジエーター用電動ファン、
デイビスクレイグ製電動ウォーターポンプEWP80L
インプレッサ用流用ワンオフ水冷式オイルクーラー、
● 点火系:クランク角センサー内蔵ワンオフデストリビューター、
MSD 6Aイグニッションコントロール/ブラスター2イグニッションコイル
● 燃料系:ワルブロK393フューエルポンプ×2、キノクニ製コレクタータンク
サード製レギュレーター、燃料フィルター
● 駆動系:戸田レーシング強化クラッチ/3.5kgフライホイール、
TRD4ピニオンLSD
● 足回り:(F)ビルシュタイン車高調、(R)TRD8段ショックアブソーバー/
トヨシマレース用リーフ、AE86用流用ウレタンブッシュ
● ブレーキ:(F)AE86用流用ディスク+逆回転スリットローター、
TE71用マスターシリンダー流用
● タイヤ:ブリヂストン ポテンザRE-01 185/55R14
● ホイール: スピードスター リバーサイド 14×6J
● 内装:モモコルセステアリング、
レカロRS-Gフルバケットシート(シートレールワンオフ)、
トムスレーシングハーネス、モーテック作動用スイッチ


【2】に続く