ストリートゼロヨンで圧倒的な速さを誇ったL型チューンド。さまざまな仕様があったが、燃調セッティングがシビアで、一発ブローのリスクがあったターボチューンは、今となっては珍しい存在。しかし、ここに登場するS130Zは、L28型改3.1LにRX-6タービンをツインで装着。しかもウエーバーのキャブ仕様というから驚く。その最高出力はラクに500psオーバー。荒々しさのあるエンジンの鼓動からも、このマシンが暴力的な加速をみせることが容易に想像できる。2017年に取材した、その詳細をとくとご覧あれ。

【1982年式 日産 フェアレディ 2000 ターボ Z-Tバールーフ Vol.2】【1】から続く

▶▶▶【画像23枚】オーナーの手によって仕上がった、東名パワードの鍛造ピストンやL20型用コンロッド、LD28型用クランクなどを組み込んだフルチューンのL28型改3.1L仕様のエンジンなど

「実はこのクルマ、前オーナーが製作途中で挫折したのか、配線や燃料ラインがめちゃくちゃで燃調セッティングもまともに取れていませんでした。だけど、L型ターボに強い思い入れがあった私には魅力的に見えて、このZを復活させることにしたんです」。
 某ディーラーで整備士をしていた経歴もあるオーナーは、約1年をかけてコツコツと現在の仕様に作り替えていった。エンジン以外はほぼ全バラにして、気になる所をやり直したというからその情熱たるや半端ではない。
 エンジンルームを見ると、バフがけされたヘッドカバーやサージタンクなどただならぬ雰囲気。エンジンはL28型改3.1L仕様にRX‐6タービンを2基がけ。キャブはウエーバー48DCOで、サージタンクに追加したインジェクターはレビックで制御する。


【3】に続く


1982年式 日産 フェアレディ 2000 ターボ Z-Tバールーフ(P510)
Specification 諸元
■ボディ:逆マンハッタンカラー(オリジナル)
■エンジン:L28型改3.1Lツインキャブターボ仕様、柿本改ハイカム、ビッグバルブ(INφ46mm、EXφ38mm)、東名パワード鍛造ピストン、L20型用コンロッッド(重量合わせ)、LD28型用クランク(1本キー加工)、燃焼室加工
■吸排気系:ウエーバー50DCO/SP、追加インジェクター(720cc×3本)、IHI製RX6タービン(2基)、ワンオフサージタンク&サクションパイプ、ワンオフタコ足&φ100mmマフラー、ブローオフバルブ、ウェイストゲートバルブ
■点火系:ルーメニーション製デスビ
■冷却系:ラジエーター3層加工(9mmコア増し)、オイルクーラー、トラスト製4層インタークーラー
■駆動系:トリプルクラッチ、71Cミッション、R200LSD(ファイナル4.3)
■足回り:車高調、ストラットタワーバー、ARC製スタビ
■ブレーキ:(F)FD3S用4ポットキャリパー+φ295mmスリット入りローター (R)DR30用ディスクブレーキ
■内装:モモステアリング(レース)、シーマリン製セミバケットシート(左右)、ロールバー、10000rpmタコメーター、TBO製300km/hスケールスピードメーター、グレッディ製追加メーター(ブースト、燃圧、排気温)、ラムコ製追加メーター(水温、油圧、油温)、トラスト製VVC、グレッディ製レビックⅣ
■タイヤ:ブリヂストン ポテンザRE11
(F)205/50R16 (R)225/45R16
■ホイール:SSR メッシュ(F)16×7.5J+22
(R)16×8.5J-4