半世紀以上の長い歴史を誇るセドリック・グロリア。今ではその名も消滅してしまったが、トヨタ・クラウンとともに長らく国産高級サルーンを支えてきたことは疑いようもない事実である。そして、1979年6月にデビューした430は、国産車のその後のトレンドを先取りした重要な存在だった。

【1981年式 日産 グロリア 4ドアハードトップ ターボ ジャック・ニクラス バージョン Vol.1】


▶▶▶【画像26枚】リアガーニッシュ右端に装着されるJNV(ジャック・ニクラス バージョン)のエンブレム など

 それを示すのが、国産車で初めてターボエンジンを搭載したということ。排ガスを利用してエンジンの効率を高めるターボチャージャーは今でこそ一般的な機構だが、当時の国産車では皆無。そこで日産は、他メーカーに先駆けて既存のL20E型にギャレット製ターボチャージャーをドッキングしたL20ET型を430に搭載し、2.8L車と同等の最高出力を実現。また、パワーアップしたことで最終減速比をハイギアード化することが可能となり、燃費性能も向上させた。そして430の後にはスカイラインやブルーバードといった主力車種をターボ化させたことで、ライバルたちも続々とターボ車を開発。世の中はパワーを競い合う、ターボ時代へと移って行ったのだ。

【2】に続く

1981年式 日産 グロリア 4ドアハードトップ ターボ ジャック・ニクラス バージョン
Specifications 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1415
ホイールベース(mm)  2690
トレッド前/後(mm) 1415/1380
車両重量(kg)  1455
エンジン型式  L20ET型
エンジン種類 直列6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
圧縮比 7.6:1
最高出力(ps/rpm) 145/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 21.0/3200
変速比 1速2.842/2速1.542/3速1.000/
後退2.400
最終減速比 4.375
ステアリング バリアブルレシオ式ボールナット
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/5リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 226.3万円(ターボSの価格)