さまざまなL型チューンを手がけてきたプロショップナカガワ 中川英明代表。技術力を鍛えるステージとするゼロヨン等のレースには、チューニンナップしたマシンで、自らがステアリングを握って参加する。国産から輸入車、高度なものからライトなメニューまで、不得意なものはない。

【1971年式 ダットサン ブルーバード DX Vol.4】

【3】から続く

「好みだけを告げる。そしてベストなチューニングプランを提案してもらう。中川さんとのやりとりは、とてもシンプルです。ルックス的にはオリジナルがいいとか、サウンドにこだわりたいとか、そういうことは話すけど。パーツ選びなどは、全面的に任せています」。とオーナー。そうなんだ、プロにすべてを任せたいからこそオーナーはチューナー選びにこだわったのだ。

 街乗りでの快適さや、長距離ドライブ。旧車で求めるのは難しいだろうと勝手に想像していたことを、プロショップナカガワのL型チューンは、こともなげに実現してくれる。「クーラーを使うことなんてまったくあきらめていたのに、それもOK。走りの性能はもちろん快適さも、当時のブルを完全に上回ったんじゃないかなあ」。

 速さも サウンドも楽しみたいというオーナーのために中川さんが提案したのはL18型改2L仕様。吸気はソレックス44PHH、排気は亀有のエキマニとオリジナルマフラーで調律する。エンジンルームからは余分なものはことごとく撤去。音源が放つサウンドが共鳴し、増幅する環境に仕上げている。


>>【画像34枚】「まさかチューナーで修理してもらえるとは思わなかった」とオーナー。修理して使ったクルマを買った時から付いていた吊り下げタイプのクーラーなど


OWNER

 30才で建設会社の代表になったオーナー。510ブルは、その後20数年ガムシャラに働いた自分へのご褒美として購入。速さはもちろん、チューニングカーの躍動感あるサウンドが大好きで、今回もカスタムの重要テーマに据えている。取材時56才。「60才になったら赤に塗ります」と笑うオーナー。そしてゆくゆくはクルマ好きの娘婿に譲るつもりらしい。

 
【1】【2】【3】から続く

1971年式 ダットサン ブルーバード DX(P510)
SPECIFICATIONS 諸元
■ エクステリア:SSSクーペ用グリル/ミラー/テール
■ エンジン:L18型改2L仕様(ボアφ89mm×ストローク78mm、圧縮比11.8:1)、亀有製鍛造φ89mmピストン/I断面クロモリコンロッド、L18型純正クランク(1本キー加工、バランス取り)、亀有製76Aカム/バルブスプリング
■ 点火系:ワコーテクニカルCDI(LA700パワーエキスパンダー)
■ 吸気系:ソレックス44PHH
■ 排気系:亀有製4-1タコ足、More Driveオリジナルφ60mmステンレスマフラー
■ 冷却系:アルミワイド2層ラジエーター
■ 燃料系:ニスモ製電磁ポンプ
■ 駆動系:HR30用71Bミッション(5速)
■ 足回り:(F)AE86ストラット流用、ブリッツ製車高調(8kg/mm) (R)ブリッツ製ダンパー、車高調整式スプリング(6.5kg/mm)、More Driveオリジナルウレタンブッシュ/ワンオフロールセンターアダプター
■ ブレーキ:(F)AE86用ブレーキキャリパー、グラン製パッド、AE86用スリットローター
■ タイヤ:ファルケンZIEX (F)165/60R14 (R)185/55R14
■ ホイール:RSワタナベ (F)14×6.5J -3.5 (R)14×7.5J +14.5
■ 内装:Defi タコメーター/追加メーター(油温、油圧、水温)