【時代の主役を争った2台のハイソカー|プライドをかけた戦い ソアラvsレパード】

80年代初頭に巻き起こったハイソカーブームにおいて、欠かせない存在がソアラとレパード。
両車とも各メーカーの最高級パーソナルカーとして開発され、2世代に渡ってしのぎを削った。
この戦いは両メーカーが威信を賭けた、負けられない戦いだったのだ。

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Upscale Rivalry!
SOARER vs LEOPARD


先進技術を盛り込んだ、プレステージスペシャリティー

1987年式 日産 レパード アルティマ(F31)  レパードは、「技術の日産」を象徴する新技術を多数投入してきた。その最たるものがエンジンだ。初代では旧式のL型をメインにしていたが、2代目では全車V型6気筒に統一。最上級のアルティマに搭載されたのは、国産車初の4カム24バルブを実現したVG30DE型。2Lエンジンも、可変ノズル式タービンを用いた「ジェットターボ」採用のVG20ET型とし、技術とパワーを示してきた。

数多くの最先端技術の投入により、飛躍的な正常進化を果たす 1990年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインターボ L(GZ20)
 大ヒットを記録し、一代で国産スペシャリティーカーの地位を揺るぎないものにした初代ソアラ。その後を継ぐ20ソアラは1986年1月にデビューした。2代目はロングノーズ&ショートデッキのプロポーションを見ても分かるように、まさに王道を行く正常進化だ。


新しいジャンルを築いた 日産の新感覚上級モデル 1984年式 日産 レパード TR-X 2ドア ハードトップ ターボ SGX
 80年代初頭のスペシャリティーカー市場において、圧倒的な人気を誇った初代ソアラ。しかし、そのソアラよりも少々早くデビューし、人々をアッと言わせたのが初代F30レパードだ。
 初代レパードの見どころは多く、内外装からエレクトロニクス装備まで多岐にわたる。なかでも斬新なスタイリングはライバルのソアラを凌駕するもので、アッパーミドルクラスにふさわしい風格を備えながら、どんなクルマにも似ていない個性を表現している。

日本車の常識を覆した一台が、新車のように生まれ変わる 1985年式 トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド(MZ12)
 1981年2月、その後10年間の国産車の方向性を決定付けた一台のクルマが登場した。それが10ソアラだ。
「最高級スペシャリティーカー」をテーマに開発された10ソアラは、約5年間のモデルライフを送る中で、次々に最先端技術を投入してきた。まずエンジンは2.8LDOHC 6気筒の5M‐GEU型を新開発。その後、2LSOHCターボ、2LDOHCを追加し、モデル末期の185年には3LDOHCの6M‐GEU型を投入した。これらの高性能エンジンに合わせて、サスペンションは4輪独立懸架が開発され、さらに1983年のマイナーチェンジ時にショックアブソーバーの減衰力を自動的に切り替える世界初の電子制御サスペンションTEMSを搭載して強化。トランスミッションでは電子制御オートマチックのETCも採用されている。

大がかりなリファインを施し、ツインカムターボを新たに搭載 1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム(F31)
 2ドアハードトップのみのラインナップに改め、真っ向からソアラとの勝負に挑んだ2代目レパード。当時最先端の技術を多数採用し、欧州車的なデザインで人気を集めたが、販売台数的にはまたもやソアラに惨敗。そこで日産は、1988年8月にビッグマイナーチェンジを実施。内外装はさらにスタイリッシュになり、メカニズムもいっそう進化したのだ。


激しいライバル関係の末路は別の道、栄華を極めて一時代を築いた両雄
センセーショナルなデビューを果たしたソアラと日産が技術の粋を尽くして開発したレパード。
両車は互いを強く意識するとともに高めあい80年代の10年間をともに駆け抜けていった。
しかし両雄は最終的に別の道を選んだのだった。


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