【情熱のスポーツユニット】
他人とは違うクルマに乗っている、という優越感や満足感は、旧車乗りの自己主張そのもの。
その極みとも言えるのが、スポーツ仕様のエンジン搭載車を所有することだろう。
高圧縮比、複数キャブレター、ダブルオーバーヘッドカムシャフト、5速マニュアルミッションなど、クルマ好きの心をわしづかみにする、ホットなメカニズムが組み込まれたクルマたち。
数ある中から選び出した5種類のスポーツユニットを眺めながら、ぜひ妄想をふくらませてほしい。

【1966年式 ダットサン ブルーバード 4ドア 1300 スポーツセダン Vol.2】

【1】から続く

 パワーユニットはキャリーオーバーだ。1189ccのE1型直列4気筒OHVと988ccのC型直列4気筒OHVが用意された。発売から半年後の1964年3月、SUツインキャブを装着し、4速フロアシフトのクロスミッションを組み合わせた1200SSを仲間に加えている。SSはスポーツセダンを意味し、高性能セダンの先駆けだった。
 型式が411に変わるのは1965年5月だ。エクステリアとインテリアを化粧直ししたが、注目はパワーユニットの変更である。ファミリー系モデルには排気量1299ccのJ型直列4気筒OHVエンジンを搭載した。最高出力は62㎰/5000rpm、最大トルクは10.0kg-m/2800rpmである。1.5Lエンジンに迫る秀でた実力の持ち主だ。ちなみに最高速度は140km/hと発表された。

 この411にもスポーティーな走りのSSが用意されている。1300SSはSUツインキャブを装着し、最高出力は72㎰/6000rpmに、最大トルクも10.2kg︲m/3600rpmに増強されていた。もちろん、3速のコラムシフトに代えて、4速のフロアマニュアルを採用する。最高速度はクラストップの150km/hだ。

>>【画像21枚】上級の1600SSSと同じデザインとなる意外にも2本スポークであるステアリングホイールなど



【3】に続く



1966年式 ダットサン ブルーバード 4ドア 1300 スポーツセダン(DP411)
SPECIFICATION 諸元
全長 4000mm
全幅 1490mm
全高 1435mm
ホイールベース 2380mm
トレッド前/後 1206 / 1198mm
最低地上高 175mm
室内長 1710mm
室内幅 1270mm
室内高 1130mm
車両重量 920kg
乗車定員 5名
最高速度 150km / h
登坂能力tanθ 0.407
0→400加速 00.0秒(2名乗車)
最小回転半径 5.0m
エンジン型式 J型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1299cc
ボア×ストローク 73×77.6mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 72ps / 6000rpm
最大トルク 10.2kg-m / 3600rpm
変速比 1速 3.657 / 2速 2.177 / 3速 1.419 / 4速 1.000 / 後退 3.638
最終減速比 4.375
燃料タンク容量 41L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール式
サスペンション前/後 独立懸架(ウイッシュボーンボールジョイント式) / 半浮動式バンジョー型
ブレーキ前/後 ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 5.60-13 4P
発売当時価格 70.4万円