【1972年式 日産 スカイライン 2ドア ハードトップ 1500 デラックス Vol.3】

【2】から続く

 クルマは前オーナーにより外装のライトカスタムが施されていた程度。
 エンジンを吹かせば素直に反応し、その鼓動に合わせるように、シートに体が押し付けられる感覚が心地よかった。しばらくの間はスカイラインとのドライブを楽しんでいたが、当時の車検制度のネックであった毎年車検が来ると、オーナーにとって、それが負担になってきてしまったのだ。

 結局、乗っていたスカイラインの車検は切り、DR30スカイラインの50thアニバーサリーバージョンなどを経て、現行のクルマを乗り継いだ。

 その間、3代目スカイラインは庭の隅に放置。そして、約10年の月日を経て復活することになったという。
「また乗ろうと決心して、かぶせてあったカバーを外すと、竹がすごい勢いで生えていました。エンジンルームは隙間なくびっしりでしたよ。近所の整備工場の方に頼んで、竹を切り、クルマを出し、整備をお願いしました」

 復活したショートノーズスカイラインはファミリーカーからオーナーのプライベートカーとなり、他の家族が乗ることはなくなってしまった。クーラーが利かないうえに、MTということで家族から敬遠されているという。

 しかしながら、今でも奥さまとは県内各地をドライブして楽しんでいるというオーナー。天気のいい日には、仕事の打ち合わせに、このスカイラインで出かけることもある。オーナーもクルマもまだまだ現役で駆けているのだ。

  訪れた仕事先でもスカイラインは話題のクルマになることが多い。自営業を営むオーナーにとっては、自身を覚えてもらうツールとなっている。
 のんびりではあるが、アクセルを踏み込むとよみがえる心地よいフィーリングは、オーナーを楽しませている。


>>【画像14枚】>>【画像14枚】装備はしているものの壊れてしまっているので、夏は乗らなくなったという、助手席前方につり下げ式クーラーなど





OWNERS VOICE/オーナーもクルマもまだまだ現役

 若い頃にあこがれたスカイラインを、20代で手に入れたオーナー。その後もこのクルマだけは手放すことはなかった。そして、再びステアリングを握ると、そのフィーリングに懐かしさがあった。家族とのツーリングは減ってしまったが、当時の状態を維持したまま走り出すスカイラインを、独りで楽しむ姿も美しく感じてしまう。


【1】【2】から続く


1972年式 日産 スカイライン 2ドア ハードトップ 1500 デラックス (KC10T)
SPECIFICATION 諸元
全長 4135mm
全幅 1595mm
全高 1390mm
ホイールベース 2420mm
トレッド前/後 1325 / 1320mm
最低地上高 175mm
車両重量 945kg
乗車定員 5名
最高速度 160km / h
登坂能力tanθ 0.55
最小回転半径 4.9m
エンジン型式 G15型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 1483cc
ボア×ストローク 82.0×70.2mm
圧縮比 8.5:1
最高出力 95ps / 6000rpm
最大トルク 13.0kg-m / 4000rpm
変速機 前進4段 / 後退 1段 オールシンクロメッシュ
変速比 1速 3.657 / 2速 2.177 / 3速 1.419 / 4速 1.000 / 後退 3.638
最終減速比 4.111
燃料タンク容量 50L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール式
サスペンション前/後 ストラット式独立懸架 / リーフスプリング
ブレーキ前/後 ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 5.60-13-4PR
発売当時価格 68.7万円