【1984年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i Vol.1】

 クルマには当然のことながら自然治癒力はない。今後そのような機能を持つクルマの登場に疑問はないが、少なくともハチマル車にその能力を持ったクルマは存在しない。そのためクルマを洗車し、オイル交換をし、不具合の出た部品を直しながら維持していく。逆にいうとこれだけのことをキチンと行うだけでも意外に長持ちするのだが、それでも30年という月日はクルマを蝕み、最後はサビの発生とエンジンの不具合、オイル漏れなどに悩まされ、手放すことになってしまう。

 しかし本誌に登場するオーナーの多くはそれに逆らい、レストアを敢行し次の世代へクルマを残そうとする。今回取材した初代AF CR‐Xオーナーもその1人だ。初代レオーネを8年、S12シルビアを6年と比較的長い期間クルマを所有し続けてきたオーナーだったが、CR‐Xには特別な思い入れがあり、26年以上も乗り続けている。実は所有20年超えた時点で運転席の下にサビによる大穴が空き、グラついていた助手席のドアもヒンジが腐り、ボディから外れてしまったという。この状態になったCR‐Xは、ディーラーからも手に負えないとサジを投げられ、修理工場からも修理を断られ続けた。そんな途方にくれていたとき、友人から勧められたショップがあった。

>>【画像20枚】32万6000kmと、ボディの美しさから想像し難い走行距離を示すトリップメーターなど


>> ライトオンでマブタが開くように少しだけ上に開く。後期型になるとリトラクタブルではなくなり固定式のヘッドライトに変更される。前期型の人気ある機構だ。

>> 究極の空力フォルムとうたわれた「エアロライナーシェイプ」デザインを採用しており、ドアノブも張り出しのないデザイン。

>> 廃車寸前だったバラスポCR-Xを新車同様にレストアして復活



1984年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3675×1625×1290
ホイールベース(mm) 2200
トレッド前/後(mm) 1400 / 1415
車両重量(kg) 815
エンジン型式 EW型
エンジン種類 直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 1488
ボア×ストローク(mm) 74.0×86.5
圧縮比 8.7:1
最高出力(ps / rpm) 110 / 5800
最大トルク(kg-m / rpm) 13.8 / 4500
変速比 1速 2.916 / 2速 1.764 / 3速 1.181 /
4速 0.846 / 5速 0.714 / 後退 2.916
最終減速比 4.428
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / トレーリングリンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク /
リーディングトレーリング
タイヤ 175 / 70SR13(前後とも)
発売当時価格 138.0万円




【2】に続く