【1991年式 日産 グロリア シーマ タイプⅡ リミテッド AV Vol.3】

【2】から続く

 大ヒットを記録したとはいえ、Y31シーマ探しは簡単なものではない。中古車に手が出しやすくなった90年代後半を中心に、派手なエアロパーツや太いマフラーを装着するなどカスタムした個体が爆発的に増えたからだ。そのため、オトナが満足できる状態の良い個体は現在では数少ない。「予算を伝えて、個体選びも含めて何から何までユーティリタスさんにお願いしました」とオーナー。一方、ユーティリタス代表の池谷祐一さんは、「状態の良さにとことんこだわって探した」という。池谷さんのネットワークと仕入れ網を駆使しても半年ほどかかった個体選び。だが、そのかいあって走行距離わずか2万3000kmという極上の個体を探し出したのだった。

「Y31シーマの場合、DR30スカイラインのように純正パーツを数多くストックしているわけではないので、今回はコンディションを最優先で探しました。仕上げまでのトータルで考えても、予算内で収めるためにはそれがベストだと判断したからです」と池谷さん。これに対してオーナーは、「とくに旧車の場合、購入後のメンテナンスもありますので、信頼できるショップ選びが最重要だと思います。その点、私はユーティリタスの池谷さんに出会えて、本当に幸運だったと思います」と語った。そして「やっぱりシーマは最高ですね」と付け加えたオーナーの笑顔は、満足感に満ちていた。


>>【画像18枚】貴重なアイテムである、中央に「NISSAN」のロゴが刻印された純正販売店オプションのリアスポイラーなど



>> 「今回はDR30のようなエンジンルーム仕上げはしていないですよ」と池谷さん。クリーニング程度だと言うが、そのキレイさは驚きのレベル。もとの個体の状態の良さがよく分かる。

>> ファインセラミック製ハイフローターボは、タービンローターの小型化により過給レスポンスをアップするとともに、ハウジング形状を最適化することで過給能力を格段に高めた。

>> 高級感あふれるデザインのアナログキーは、紛失などにより今では希少となる。オプションでキーレスエントリーが可能なカードキーも用意していた。


OWNERS VOICE

オーナー(中)とユーティリタスの池谷祐一さん(右)の出会いは2年前。 オーナーがF31レパードを探しているときに、地元のユーティリタスを訪れたのがきっかけ。じつはオーナーと池谷さんは同じ小学校の卒業生という縁もあり(当時はまったく知らなかったそうだが)、今回のシーマもすべてを池谷さんに任せた。「池谷さんと出会ってなければ、ハチマル車に乗ってなかったですよ。本当に感謝してます。F31レパードは観賞用になってますが、Y31シーマは普段も乗っています。ある程度の走行もメンテの一部ですから」とオーナー。撮影当日はオーナー同僚(左)も交えて、シーマ談義に花を咲かせていた。


【1】【2】から続く


1991年式 日産 グロリア シーマ タイプⅡ リミテッド AV(FPAY31)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4890×1770×1380
ホイールベース(mm)  2735
トレッド前/後(mm) 1500 / 1520
車両重量(kg)  1670
エンジン型式  VG30DET型
エンジン種類 V型6気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps / rpm) 255 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 35.0 / 3200
変速比 1速 2.784 / 2速 1.544 / 3速 1.000 / 4速 0.694 / 後退 2.275
最終減速比 3.900
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205 / 65R15(前後とも)
発売当時価格 471.5万円