【1991年式 日産 インフィニティ Q45 セレクションパッケージ Vol.3】

【2】から続く

 オーナーがこの個体を手に入れたのは昨年9月のこと。デビュー当初からQ45に憧れていたものの、実際には女子ウケを狙って初代セルシオを購入。そして、浮気をしてしまったという背徳感を覚えながら四半世紀が過ぎた昨年、偶然にもフルオリジナルのQ45と出合うことに。オーナーはコンディションの良さに圧倒され、気がつけば買い取りの交渉をしていたそうだ。そんな経緯から入手したQ45は、内外装はもちろん、エンジンルームまで抜群のコンディションを維持。走行距離が少ないため機関系のトラブルは皆無だったが、購入後には3カ月におよぶ点検・整備を行い、このような完璧な状態に仕上げたそうだ。

 インフィニティは北米で大成功を収め、今では独自の高級車ブランドとして認知されている。そして、現在日本で販売されているスカイラインやフーガにも、インフィニティバッジが付けられているほど浸透している。しかし、高級車市場に参入し、そのブランドを世界に知らしめたのは、このQ45だったことを忘れないでほしい。

>>【画像19枚】高級感満点のダイキャスト製のドアハンドルなど。ちなみにこれは前期だけで、後期では樹脂製に変更されたというハナシも


OWNERS VOICE

「侘び寂びの国が生んだ世界戦略車」。Q45のことを、こう表現するオーナー。その魅力は「戦国武将を連想させるマスクと、収納部分などを切り捨てた潔さ」だそうで、車両探しではグリルレスの前期が絶対条件だったという。そして、「サルーンとしてはセルシオですが、運動性能はQ45の方が上ですね」と、両車を所有した人だからこそ話せるインプレッションを述べてくれた。

 また、この個体にはガラスコーティングが施してあるのだが、オリジナルペイントを保つためにあえて磨きを最小限にとどめるなど、こだわりも満載。今後はオプションのKOKONインストを狙っているそうだ。なおオーナーは、現在メルセデス・ベンツS600も所有しており、新旧のアクティブサスの違いを楽しんでいるという。


>> スポーツ性を基調としながら、高級車の基本である優れた静粛性や信頼性、安心感を持ち合わせたVH45DE型。最高許容回転は6900rpmと、大排気量エンジンとしては異例の高回転型ユニットだ。

>> 油圧アクティブサスペンション車は、ストラットタワー上部にアクチュエータを備え、エアクリーナー横にオイルリザーバータンクが設置されている。

>> トランクルームには、アルミホイール付きテンパータイヤのほか、工具も装備。そして、少々見づらいが輪留めを固定する樹脂素材にも、インフィニティエンブレムの切り抜きが施される。



【1】【2】から続く



1991年式 日産 インフィニティ Q45 セレクションパッケージ(HG50)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 5090×1825×1425
ホイールベース(mm)  2880
トレッド(mm) 1570(前後とも)
車両重量(kg)  1840
エンジン型式  VH45DE型
エンジン種類 V型8気筒DOHC
総排気量(cc) 4494
ボア×ストローク(mm) 93.0×82.7
圧縮比 10.2:1
最高出力(ps / rpm) 280 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 40.8 / 4000
変速比 1速 2.784 / 2速 1.544 / 3速 1.000 / 4速 0.694 / 後退 2.275
最終減速比 3.538
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション マルチリンク(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 215 / 65R15(前後とも)
発売当時価格 634.0万円