【1992年式 三菱 デボネア V 3000 ロイヤル AMG Vol.3】

【2】から続く

 デボネアAMGは、マイナーだが特異であるがゆえに、ハチマル車のなかでも一目置かれる存在。希少価値も高く、コアなファンに支えられている。
 この個体のオーナーもそんなひとり……では残念ながらない。「知り合いから譲り受けたクルマなんですよ。処分する予定だったそうですが、『珍しいクルマが好きそう』ということで私に話がきたわけです」と入手した経緯を話す。つまり、デボネアAMGが欲しくて探したのではなく、たまたま転がり込んできたというわけだ。

 いざ実車を見に行くと、「全てのタイヤの空気が抜けて、ホイールも半分が土に埋まっていたうえに、サイドガラスのモールに土が溜まって、コケが生えていたんですよ」という状態だった。だが、サビなどはなく、見た目以上にコンディションは良好。ボディの磨きと補機類の交換程度で公道復帰を果たしたそうだ。「ちょうど大きなクルマが欲しかったので重宝してます。現存している個体が少ないようなので、可能な限り大切にしていきたいです」とオーナーは語った。

>>【画像20枚】ロゴが入ったAMG専用デザインのステアリングなど。センターパッドにはラジオの操作スイッチを装着する。シフトレバーが白くなってしまうのは定番ウイークポイントとのこと。




OWNERS VOICE

 オーナーはスズキ・アルトのウォークスルーバンやスライドスリムなど、珍しくて希少な軽自動車を多数所有。「今まで軽自動車に乗っていて声をかけられたことはなかったのですが、デボネアAMGに乗り始めて1週間で声をかけられました。軽自動車もかなり珍しいんですけどね」とうれしさ半分、悔しさ半分の表情で語るオーナー。「このクルマを新車で買ったオーナーさんは、『デボネアAMGの新車が残っていたら買ってやる!』と言ったそうです。前年に販売が終了していたので『あるわけない』と思っていたそうですが、滋賀に最後の1台があって購入することになったそうです。なので、登録が1992年なんですよ」とのこと。「せっかく私のところに来たので大事にします」と語った。


>> AMGのエンジンは3LV6のみだが、標準車には2LV6 SOHCと2LV6 SOHCスーパーチャージャーも搭載。


>> 3LV6は150psのSOHCでスタートし、1989年のマイナーチェンジで200psのDOHCを追加。SOHCは後期で155psに、DOHCは1991年の改良で210psにパワーアップ。


>> AMGは電子制御サスペンション(ECS)を標準装備する。


1992年式 三菱 デボネアV 3000ロイヤル AMG(S12A)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4860×1725×1425
ホイールベース(mm)  2735
トレッド前/後(mm) 1455 / 1420
車両重量(kg)  1620
エンジン型式  6G72型
エンジン種類 V型6気筒DOHC
総排気量(cc) 2972
ボア×ストローク(mm) 91.1×76.0
圧縮比 10.0:1
最高出力(ps / rpm) 210 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 27.0 / 3200
変速比 1速 2.551 / 2速 1.488 / 3速 1.000 / 4速 0.685 / 後退 2.176
最終減速比 4.376
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / 3リンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205 / 65R15(前後とも)
発売当時価格 498.5万円


【1】【2】から続く