【1990年式 マツダ ルーチェ 4ドア ハードトップ 3000 V6 DOHC リミテッド グランツーリスモ Vol.3】

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 分かりやすい高級車のカタチとは一線を画すルーチェは、販売面こそクラウンやセドリック&グロリアには遠く及ばなかったが、走行性能や安心感、安定性のレベルの高さにより、玄人受けするモデルとして人気を集めた。その意味では、マツダの思想は間違いではなかったと言える。また、欧米ではマツダ929の名で販売されており、より目の肥えた欧米ユーザーから高い評価を得て市場で受け入れられた。このほか、韓国の起亜からポテンシャの名でも販売されていた。



 生産開始から約30年も経つだけに現存車両は減っているが、たとえばハチマルミーティングで参加車両を眺めてみると、意外なほどルーチェを目にする。コアなファンが多いマツダ車らしく、今でも愛好家は多いのだ。今回の撮影車両も大事にされてきた個体で、現在の走行距離はわずか2万9000km。「会社のクルマとして契約した初めての新車なんです。記念すべきクルマだったので、あまり乗らなかったし、手放せなかった」とオーナー。そして今、記念のルーチェは父から子へと受け継がれた。

>>【画像20枚】グランツーリスモは専用デザインのアルミホイールを装着し、タイヤサイズは唯一205/60R15を採用。欧州仕様と同じユーロチューンサスペンションが採用される足回りなど


>> 3L V6は1988年のマイナーチェンジでDOHC化し、最高出力が200psにまでパワーアップした(前期のSOHCは160ps)。


OWNERS VOICE

 オーナー(左)が会社の社用車として購入した個体は、20年以上のほとんどをガレージで過ごした。「近場にクルマで出掛けるなら、小さいクルマのほうがラクですからね。だからほとんど乗らなかったんです」とオーナー。そろそろ手放そうかと思っていた数年前、息子さんが「免許を取ったら乗るからダメ」と売却反対。「本当はインプレッサが欲しかったんですけど、予算が厳しかったんで……」ということで乗り始めたそうだ。だが、いざ乗ってみるとルーチェが気に入ってしまい、13B型ロータリーモデルも購入してしまうほどハマっている。「パワーの出方とか違いがあって、どっちも楽しいです!」と大満足だ。



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1990年式 マツダ ルーチェ 4ドア ハードトップ 3000 V6 DOHC リミテッド グランツーリスモ(HCSS)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4820×1705×1395
ホイールベース(mm)  2710
トレッド前/後(mm) 1440 / 1450
車両重量(kg)  1500
エンジン型式  JE型
エンジン種類 V型6気筒DOHC
総排気量(cc) 2954
ボア×ストローク(mm) 90.0×77.4
圧縮比 9.5:1
最高出力(ps / rpm) 200 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 26.5 / 4500
変速比 1速 2.841 / 2速 1.541 / 3速 1.000 / 4速 0.720 / 後退 2.400
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 317.7万円