「Preserved Condition 奇跡の1台」 「奇跡の1台」のコーナーでは、完全フルノーマルなのはもちろん、新車当時のコンディションを維持しているクルマを紹介していく。
記念すべき第1回は、不動の人気を誇るS30フェアレディZ。新車時からのワンオーナー車で、実走行7900kmという1台。
しかも、ゴム類やステッカーなどもヤレていない、まさに奇跡の1台だ
【1975年式 日産 フェアレディ Z-L Vol.2】
【1】から続く

 このS30Zのオーナーは、愛媛県に住むオーナーで、1975年7月17日に愛媛日産で購入したそうだ。
「Zは発売当初から気になっていて、1975年頃には有鉛ハイオクが販売中止になって無鉛ハイオクになるという情報が流れたんです。その頃乗っていたサニークーペ1200GX‐5が有鉛仕様だったことと、本格的な排ガス対策が始まり、キャブ仕様がなくなって走りが悪くなると雑誌で騒がれていたので、駆け込みで購入したんです」と購入当時を思い出して語ってくれた。

 オーナーがいうように、1975年9月に発表されたマイナーチェンジでは、「昭和50年排出ガス規制」適合のため、ニッサンEGIやEGRなどを組み合わせたNAPSが採用され「A‐S30」となった。翌1976年7月には、「1951年排出ガス規制」適合車となる「S31」にマイナーチェンジを行っている。オーナーが購入した1975年7月は、キャブ仕様が購入できるギリギリだったのだ。

 あこがれていたS30Zを手に入れたオーナーだが、その走りは意外と期待ハズレだったそうだ。というのも、生まれ育った場所が山間部で、まわりはアップダウンの激しいワインディングロードばかりという環境のためだ。

>>【画像40枚】愛媛日産の封筒に入れたまま保管している、購入時に渡された「S30、GS30型車 取扱説明書」や「整備手帳」など



1975年式 日産 フェアレディ Z-L(S30)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4115mm
全幅 1630mm
全高 1295mm
ホイールベース 2305mm
トレッド前/後 1355 / 1345mm
最低地上高 150mm
室内長 820mm
室内幅 1390mm
室内高 1075mm
車両重量 1085kg
乗車定員 2名
最高速度 190km / h
登坂能力 sinθ0.46
最小回転 半径4.8m
エンジン型式 L20型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78×69.7mm
圧縮比 8.6:1
最高出力 125ps / 6000rpm
最大トルク 17.0kg-m / 4400rpm
トランスミッション型式 O.D付前進5段後退 1段、ポルシェタイプ・サーボシンクロ式
変速比1速 3.321 / 2速 2.077 / 3速 1.308 / 4速 1.000 / 5速 0.864 / 後退 3.382
最終減速比 3.900
燃料タンク容量 65L
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション 前後とも独立懸架ストラット式
ブレーキ 前/後ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ 前後とも6.45H14-4PR
発売当時価格 131.6万円



【3】に続く