商用モデルのバンをベースにエンジンを運転席の下に搭載するキャブオーバーのワンボックスカー。
その代表格で多人数乗車のレジャービークルという新たな価値をもたらしたのがハイエースとキャラバンだ。
今回は本誌でもあまり取り上げてこなかったこの2台の魅力の扉を開いてみよう。

【1980年式 トヨタ ハイエース ワゴン スーパーカスタム 9人乗り Vol.1】

 現代まで名が残るワンボックスカーでは最古のモデルとなるハイエース。初代の誕生は1967年にまでさかのぼるので、その歴史は50年にもおよぶ。この初代H10系は横から見ると前後対称に近いスタイリングや、商用車をベースとしながらもビルトインフレーム式セミモノコックボディを採用するなど、衝撃的なモデルだった。

 10年という長いモデルライフを送った初代の後を受け継いだ2代目のH20系は1977年に登場。丸目2灯のグリルレスフェイスが愛きょう満点で、0系新幹線に似ていたこともあり「新幹線ハイエース」として親しまれた。一方インテリアでは、サイドにも曲面ガラスを採用することで広い室内空間を作り出して居住性を高めるなど、新たなキャブオーバーワゴンとして進化を遂げた。

>>【画像36枚】フルリクライニング機構によりヘッドレストを外せば2〜3列目シートのフラット化が可能なインテリアなど


【2】に続く


1980年式 トヨタ ハイエース ワゴン スーパーカスタム 9人乗り(RH23G)
SPECIFICATION 諸元
全長 4440mm
全幅 1690mm
全高 1890mm
ホイールベース 2340mm
トレッド前/後 1445 / 1440mm
最低地上高 170mm
室内長 3340mm
室内幅 1520mm
室内高 1290mm
車両重量 1440kg
乗車定員 9名
登坂能力 0.37°
最小回転半径 5.9m
エンジン型式 21R-U型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 1972cc
ボア×ストローク 84.0×89.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 105ps / 5200rpm
最大トルク 16.5kg-m / 3600rpm
燃料供給装置 キャブレター
燃料タンク容量 45L
変速 機 前進4段 / 後退 1段
ステアリング形式 ボールナット
サスペンション前/後 ウイッシュボーン / 半楕円リーフ
ブレーキ前/後 ディスク / リーディングトレーリング(ドラム)
タイヤ 前後とも185SR14
発売当時価格 150.9万円