当初の希望は、当時手が届かなかった18R‐G型エンジン搭載車 初代セリカといえば、2ドアクーペの通称「ダルマ」と3ドアリフトバックの「LB」がある。LBは、ディクセルの音田栄作専務が免許を取って初めて買った思い出のモデルだ。いくら走っても飽きなかったという青春のLB。昨年の夏、再びLBのステアリングを握ることになった。
【1975年式 トヨタ セリカ LB 1600 GT Vol.2】 【1】から続く

 18歳になり免許を取った音田さんが選んだのは当時でも旧モデルだったセリカLB。

「その当時、特に、改造にあまりお金をかけない同世代のクルマ好きは、エンジンが速く、ボディも軽い旧モデルに好んで乗っていました。改造するよりガソリンやタイヤを買いたい性分だから、クルマはノーマルでも速いのが理想なわけです。僕もそっち派で、こういう考え方のクルマ好きは圧倒的にトヨタ乗りに多かったんじゃないかな」とオーナーは振り返る。


>>【画像30枚】走りに夢中だった時代、音田さんがクルマに一番かけたコストはガソリン代、次がタイヤやブレーキと消耗品ばかり。そして、その性分は今も同じ。当時のマイカーの写真など


 走っても走ってもすぐにまた走りたくなった。そんな若い頃に乗ったセリカの乗り味が今一度味わいたくなり、オーナーは15年ほど前からずっと初代のセリカLBを探していたらしい。当初の希望は、当時手が届かなかった18R‐G型エンジンを搭載する2000GT。しかし、友人の強い説得もあり、実際に購入したのはメジャーな2T‐G型エンジンを積む1600GTだった。18R‐G型は生産数が少なく、パーツも多くないため維持が大変というのが友人の助言。

「もう歳だし、冷静に、旧車に詳しい友人のアドバイスを聞くことにしました」とオーナー。



OWNER / ディクセル 何にも専務 音田栄作さん(大阪府)


走るためのコストこそ惜しまない、その性分は今もいっしょ 走りに夢中だった時代、音田さんがクルマに一番かけたコストはガソリン代、次がタイヤやブレーキと消耗品ばかり。そして、その性分は今も同じだ。「タイヤやブレーキは走りを楽しむための絶対コスト。たとえ走らなくても変えたくなります」と音田さんは話す。


>> 前オーナーによってチューンナップされていて、キャブは純正のソレックス40PHHから44PHHにサイズアップされている。カムもハイカム化されているようで、パンチがあってかなり高回転仕様のようだ。


>> リアゲートとボンネットが軽量なFRP製に交換されている。メーカーは不明だが、しっかりしとた裏骨入りで品質は確かな製品だ。


【3】に続く


1975年式 セリカLB 1600 GT(TA27)
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア : FRPボンネット/リアゲート、ワークス風カラーリング(カッティングシート)
●エンジン : 2T-G型(スペックは不明)
●点火系 : 永井電子機器製フルトライグナイター/プラグコード
●吸気系 : ソレックス44PHH(ニスモ)
●排気系 : タコ足(当時モノ?)、ステンレスマフラー
●足回り : AE86用ストラット流用車高調(エスペリア製スプリング)
●ブレーキ : (F)AE86用キャリパー、ディクセル製パッド/ローター
●タイヤ : アドバンHFタイプD 185/60R14
●ホイール : RSワタナベ (F)14×6.5J (R)14×7J
●内装 : 内張り張り替え