改造は控えめにしてオリジナルの乗り味を楽しむ考え 初代セリカといえば、2ドアクーペの通称「ダルマ」と3ドアリフトバックの「LB」がある。LBは、ディクセルの音田栄作社長が免許を取って初めて買った思い出のモデルだ。いくら走っても飽きなかったという青春のLB。昨年の夏、再びLBのステアリングを握ることになった。
【1975年式 トヨタ セリカ LB 1600 GT Vol.3】 【2】から続く

「もう歳だし、冷静に、旧車に詳しい友人のアドバイスを聞くことにしました」とオーナー。

 雨漏りは多少あったものの、概ね良好なコンディションだったという念願のセリカLB。昔と同じように、改造は控えめにしてオリジナルの乗り味を楽しむ考えだ。キャブレターのサイズアップやAE86用にアップデートされた車高調&ブレーキシステム、FRPボンネットなどは前オーナーによるカスタムで、オーナーが手を加えたのは消耗品となるタイヤやブレーキローターにパッドと、いかにも正統派の走り好きという感じだ。なお、当時のワークスカラーを模したレーシーなボディカラーは、ディクセル広報の金谷大輔さんによるもの。音田さんが古いセリカを購入したことを聞き、自社の広告塔としてほぼ強制的に起用したのが事の発端だ。そんなつもりはまったくなかった愛車が、会社のデモカーのようになっている現状をオーナーんはこう話す。


>>【画像30枚】タイヤは復刻したアドバンHF タイプDを装着。当時のワークスカラーを模した2トーンカラーで、赤はディクセルのロゴ色に合わせ塗られているボディなど


「金谷にあっちこっちに連れ回されて、全然乗れない。ホンマになんでやねん! ですわ(笑)。でも、会社の役に立っていることがうれしいのも確かです。ディクセルの特徴は広い守備範囲。スポーツカーだけでなく、さまざまな車種や年式のクルマをカバーするメーカーです。だから、この古いセリカLBは、そのことを知ってもらうのに確かにぴったりですわ。正統派な印象もウチらしいし!」

旧車から現行車まで
国産、輸入車45メーカーに対応  2003年6月、一般車およびチューニングカーやレーシングカー用のブレーキパーツメーカーとして設立。商品はディスクローター、パッド、フルードなど消耗品が中心で、スーパーGT、S耐、D1などさまざまなレーシングシーンに供給されている。なお、ディクセルの商品は対応車種の多さが特徴で、スポーツカーからポピュラーなモデル、外車や旧車まで幅広くカバー。パッドの摩耗保証制度をいち早く導入した。

問い合わせ:ディクセル
http://www.dixcel.co.jp/
メール:info@dixcel.co.jp

AE86用ブレーキ

AE86用ストラットを流用するチューニングは初代セリカの定番。ブレーキもAE86用が装着可能で、パッドやローターの選択肢が増えるのもメリット。AE86用ディスクは4種類で、写真はSDタイプ。フロント用パッドは6種類。写真は音田さんのセリカに装着したスポーツ走行対応のESタイプ。

TA22/27
純正ブレーキ

対応車種の豊富なディクセルは初代セリカ用もラインナップする。ブレーキディスクは写真のスリット入りのSDタイプのほか4種類で、パッドはESタイプのみとなる。

ブレーキフルード

ブレーキの性能を安定的に引き出すフルードは2タイプ。左は吸湿性を抑えたロングライフなDOT5.1。右はDOT4規格をパスするレーシング仕様のフルードで328。数字はドライ沸点値となる328℃を意味する。



>> コクピットは純正オリジナルで、6連メーターが当時を思い起こさせる。4本スポークのステアリングも純正だ。

>> インテリアでは購入後にドアパネルを張り替えているが手を加えた唯一の部分。シートも良好なコンディションをキープしている。


【1】【2】から続く


1975年式 セリカLB 1600 GT(TA27)
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア : FRPボンネット/リアゲート、ワークス風カラーリング(カッティングシート)
●エンジン : 2T-G型(スペックは不明)
●点火系 : 永井電子機器製フルトライグナイター/プラグコード
●吸気系 : ソレックス44PHH(ニスモ)
●排気系 : タコ足(当時モノ?)、ステンレスマフラー
●足回り : AE86用ストラット流用車高調(エスペリア製スプリング)
●ブレーキ : (F)AE86用キャリパー、ディクセル製パッド/ローター
●タイヤ : アドバンHFタイプD 185/60R14
●ホイール : RSワタナベ (F)14×6.5J (R)14×7J
●内装 : 内張り張り替え