住宅メーカーが来場客の送迎で使っている
快適仕様にバージョンアップされたデボネア 会社が理念として掲げる「良いものはいつの時代でも引き継がれる」という言葉。商品である「住まい」で具現化する一方、お客さまを運ぶための社用車にも、その考え方を取り入れている住宅メーカーがあるという。さっそく取材にうかがった。

【 1983年式 三菱 デボネア エグゼクティブ SE Vol.1】  クルマという乗り物の多くは、同じ名前のまま、何年かに一度モデルチェンジという大規模改良を繰り返していく商品だ。それが当たり前となっている一方、同じ形でありながら、中身を進化させて長く造り続けられたクルマも存在する。いつまでも変わらぬ武骨な外観から「走るシーラカンス」と揶揄された三菱デボネアは、国産車におけるその代表といえるクルマだ。

 初代モデルは1964年7月に発売された。今から53年前のことだ。その後、デボネアは22年の長きにわたって三菱のフラッグシップカーとして君臨することになるのだが、ボディのフォルムは同じながら、2度のエンジン換装を行い、さらに昭和51年排ガス規制、53年排ガス規制それぞれの適合車としても販売。クルマ社会を取り巻く大きなうねりの中でも、きちんと存在意義を保ちながら生き抜いてきたクルマでもあるのだ。


≥≥【画像25枚】特にリアシートは圧巻の仕上がり。周囲のガラスにはUVカットのフィルムも貼り付け、快適な空間を演出すインテリアなど


 今回の取材車両は、愛知県名古屋市に本社がある「ロイヤルウッド株式会社」という住宅メーカーが所有する、1983年式デボネア・エグゼクティブSE。ふだんは社用車として、住宅展示場への来場客の送迎や完成した住宅に顧客を乗せて往復するなど、人員の輸送用として活躍している。

 しかしなぜ、その役目を旧車のデボネアに託すことになったのか。



>> ボディは旧塗色をすべて剥離してからオールペイント。純正色のイタリアンシルバーよりフレークを多めにして、明るい印象のシルバーにしている。


>> デボネアの外観のポイントとなる前後パンパーやフロントグリルなどは、再メッキしてから装着された。

1983年式 三菱 デボネア エグゼクティブ SE SPECIFICATION 諸元
全長 4670mm
全幅 1690mm
全高 1460mm
ホイールベース 2690mm
トレッド前/後 1390 / 1390mm
最低地上高 170mm
車両重量 1385kg
乗車定員 6名
登坂能力 tanθ0.61
最小回転半径 5.3m
エンジン型式 G54B型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 2555cc
ボア×ストローク 91.1×98.0mm
圧縮比 8.2:1
最高出力 120ps / 5000rpm
最大トルク 21.3kg-m / 3000rpm
燃料タンク容量 70L
変速 機形式 前進3段フルオートマチック
変速比 1速 2.680 / 2速 1.508 / 3速 1.000 / 後退 2.310
最終減速比 3.909
ステアリング形式 ボールナット式
サスペンション 前/後 ウイッシュボーン式・コイルバネ / 半楕円板バネ式
ブレーキ 前/後 ディスク / デュオサーボ
タイヤ 前後とも 175SR14
発売当時価格 249.1万円



【2】に続く