41年ぶりのサーフィンライン 【1973年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 GT Vol.2】

【1】から続く

 そんな時代を象徴するスカイラインは、当時の若者にとってあこがれの的であった。そんな時、オーナーも、一人のスカイラインオーナーとして、時代の中を走っていたのだ。

「最初はスバルのR‐2に乗っていました、親に資金援助してもらうので、クルマはバンにしなさいという忠告どおり、バンに乗っていました。でも、友達は箱スカとかに乗っていて、うらやましかったですよ。その後、ホンダ1300クーペに乗り換えた時、乗用車の快適性に驚きましたね。そして、あこがれていたスカイラインを4年落ちで手に入れることができました。当時はいろんな場所に遊びに行きましたね」

 ゆったりとした乗り心地で家族とのドライブにも大活躍したスカイラインであったが、たくさんの思い出を詰め込んだまま、どうしても乗りたいという仕事仲間に譲ってしまったという。

 その後、しばらくはグロリアに乗っていたのだが、古いダットサンフェアレディに出合ってしまったのだ。

「身内がSR専門ショップをやっていることもありまして、SR311を手に入れるチャンスが巡ってきました。乗り心地のいいクルマに長年乗っていたので、そのパワフルで機敏な走りには驚きました。乗っていて楽しいクルマというのを再認識させてくれました」

>>【画像24枚】箱スカで採用されていたコンソールエンブレムと同じデザインの2000GTエンブレムが両方のドアパネル、ウインドーハンドル上部に装着されるインテリアなど。また、エイトトラックのカセットプレーヤーとラジオを装備。快適性も高く、クルマとしての利便性も向上した時代


木目が美しいインパネ回り。ステアリングは高速で安定し、車庫入れなどでは軽くなる可変ギアを採用している。その形状はGT専用となる。


深いメーターナセルの7連メーターは完全無反射で、ドライバーからの視認性も高かった。スピードメーターには100km/hオーバーでブザーが鳴る速度警報装置を内蔵していた。


タコメーターの左には、スポーティーな印象を与える、油圧計、水温計、燃料計、時計の順に並ぶ。


撮影車両は4速MTモデル。3速AT、オーバードライブの5速MTの3種類から選べた。センターコンソール上部にはエアコンの吹き出し口がある。


GTはバケットタイプのシートで、表面に発泡レザーを採用。GT-Xは座面が化繊のトリコットになっていた。最適なドライビングポジションが得られるように、位置の微調整が可能であった。


1973年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 GT(KGC110) SPECIFICATION 諸元
全長 4460mm
全幅 1625mm
全高 1385mm
ホイールベース 2610mm
トレッド前/後 1350 / 1330mm
最低地上高 170mm
室内長 1790mm
室内幅 1340mm
室内高 1125mm
車両重量 1135kg
乗車定員 5名
最高速度 175km / h
登坂能力 tanθ0.46
最小回転半径 5.2m
エンジン型式 L20型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78×69.7mm
圧縮比 9.5:1
最高出力 115ps / 5600rpm
最大トルク 16.5kg-m / 3600rpm
燃料供給装置 ツーバレルキャブレター
燃料タンク容量 55L
変速 機 前進4段 / 後退 1段
変速比 1速 3.592 / 2速 2.246 / 3速 1.415 / 4速 1.000 / 後退 3.657
最終減速比 3.900
ステアリング型式 可変ギア比ボールナット式
サスペンション前/後 ストラット式独立懸架 / セミトレーリングアーム式独立懸架
ブレーキ前/後 ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 6.45S14-4PR
発売当時価格 92万円


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