我が青春のリトラクタブル
国産最速を誇った世界初のREターボ
角形4灯リトラが異彩を放つ、ロータリーターボのスペシャリティー

【1983年式 マツダ コスモ 2ドア ハードトップ ロータリーターボ リミテッド Vol.3】

【2】から続く

 世界トップクラスのCd値と強力なターボエンジン、国内トップクラスのパフォーマンスを持ちながら、コスモは販売面で苦戦。その理由がリトラにあったのか、1983年10月のマイナーチェンジで4ドアハードトップがセダン同様の固定式ヘッドライトに変更。1984年9月には、ついに2ドアハードトップのGT系以外も固定式となってしまったのだった。

 誤解を恐れずに言えば、コスモは不人気車と言われ続けてきた。だが、30年がたった今、意外なほど注目度が高い。「20年ほど前に近所のディーラーで初期型2ドアを見かけて、『なんて変な形をしたクルマなんだ!』って思いましたが、まさか10年後に自分が乗っているとは……」とオーナー。「イベントでは当時の不人気ぶりがウソみたいに、多くの人が声をかけてくれるんです」とのこと。いつか歴代コスモを揃えたいと野望を抱いているオーナー。そのスタートがHBコスモというのはとても感慨深い。

>>【画像20枚】2本のセンターピラーに挟まれたスライド開閉が可能小さなウインドーなど。後期は太い1本のセンターピラーになり、小窓を廃止。前期を表すアイコン


>> 世界初のロータリーターボエンジン12A型。ターボチャージャーはマッチングの良さから日立製が選ばれた。後期はインパクトターボの採用で最高出力が5psアップしている。

>> この個体の購入時は、FCサバンナRX-7用の白いファンが装着されていた。FC用のほうが冷却効率が高く、ファンの騒音も静かとのことだが、見た目のカッコよさとオリジナル重視で純正のオレンジに戻したそうだ。

>> ガラスエリアが広くエレガントな2ドアスタイル。「リアフェンダーから後ろに伸びるラインがクラシカルで美しい」とオーナー。


OWNERS VOICE/気がつけばあっという間に10年がたっていました  オーナーは、トミーテックでミニカーを企画。本誌31号で西部警察シリーズを紹介しているが、「トミカリミテッド ヴィンテージ」シリーズなどで、ご存知の読者もいることだろう。それはさておき、「まさか乗るとは思わなかった」というこのHBコスモだが、とくに走りに関しては満足感が高い。「ターボが効いてからの加速は楽しいです」とオーナー。HB前期が好きなのは、「地味ながら国産最速だったこと」とのことだ。。


1983年式 マツダ コスモ 2ドア ハードトップ ロータリーターボ リミテッド(HBSN2)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4640×1690×1340
ホイールベース(mm) 2615
トレッド前/後(mm) 1430 / 1425
車両重量(kg) 1205
エンジン型式 12A型
エンジン種類 2ローター ・ ロータリーターボ
総排気量(cc) 573×2
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps / rpm) 160 / 6500
最大トルク(kg-m / rpm) 23.0 / 4000
変速比 1速 3.622 / 2速 2.186 / 3速 1.419 / 4速 1.000 / 5速 0.791 / 後退 3.493
最終減速比 3.909
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / セミトレーリング
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195 / 70SR14(前後とも)
発売当時価格 241.2万円


【1】【2】から続く