1988年のジュネーブショーに突如現れた超弩級サルーン。それまで高性能車とはあまり縁のなかったオペル/ヴォグゾールから誕生した。
このクルマには、「LOTUS」という魔法の5文字が輝いていた。

【 1991年式 ロータス オメガ Vol.2】

【1】から続く

 1989年には「オメガ/カールトン3000」に、DOHC24バルブヘッドを組み合わせて200psを獲得した「3000‐24V」が登場。そして翌1990年、ジュネーブ・ショーにて1988年に参考出品されていた「ロータス・オメガ/カールトン」が正式リリースされることになったのである。

 社内の開発コードNo「104」が授けられていることからも判るように、このクルマの開発はいすゞやトヨタなど、他社へのエンジニアリングでも定評のあったロータス主導で行われたと目されている。リアサスは専用設計のマルチリンクに変更され、フロントも大幅に強化。ブレーキも同時代のロータス・エスプリの高性能版と同スペックのものがおごられていた。

 また外観は巨大なバンパー一体型エアダムスカートにオーバーフェンダー、リアスポイラー。当時としては大径の17インチホイールなどで武装される一方、インテリアは本革レザーでスーパーカー的に設えられていた。

 エンジンは、3000‐24Vユニットのストロークを伸ばして総排気量3638ccに拡大。最高出力は377bhp(約382ps)。最大トルクでは56.8kg‐mという、この時代のセダンの常識を遥かに上回る高出力を獲得。シボレー・コルベットZR1と共用のZF社製6速MTが組み合わされて、0〜100km/h加速は5.2秒。最高速265km/h(公表値)をマークすることになった。

 この数値は同時代のライバルとも言うべき超高性能セダン、BMW M5やAMGメルセデス500E6.0さえも、大きく凌駕するもの。この時代の世界最速サルーンとなったのである。

>>【画像21枚】ホイールは、のちに登場するエスプリS4系用に酷似した17インチを装着など



>> 約380psを発生する直列6気筒ツインターボ。





>> ヴォグゾールでもなくオペルでもない、ロータスとしてのメーカープレートを装着する。





>> ボンネットには、「392」号車であること示す限定ナンバーが無造作に描きこまれる。


1991年式 ロータス オメガ
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4768×1812×1435
トレッド(mm) 1490/1535(前/後)
車両重量(kg) 1690
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC 24バルブターボ
総排気量(cc) 3638
最高出力(ps/rpm) 377/5200
最大トルク(kg-m/rpm) 56.8/4200
燃料タンク容量(L) 75
変速機 6速MT
ステアリング形式 ボールナット
サスペンション ストラットコイル/マルチリンクエアー(前/後)
タイヤサイズ F235/45ZR17 R265/40ZR17