ハイソカー時代を築いた最高級クーペ

デビューとともに国産車の新たな時代の幕開けを告げたソアラ
美しいスタイリングや豪華な室内、ライバルを凌駕する圧倒的なパワー、革新的な電子制御装備、
そのどれをとっても、クルマが飛躍的に進歩した80年代を象徴する一台となった。
多くのファンを心酔させ、唯一無二の存在となったソアラの全貌に迫る。

【 1981年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ Vol.2】

【1】から続く

 初代ソアラは、瞬く間にスペシャリティーカーの頂点まで登りつめ、その地位を不動とした。爆発的な人気を集めたZ10だが、前期はハチマル車のなかでもレア。しかもオリジナルかつコンディションの良い個体となると、砂の中から針を探すようなもの。だが、そんな奇跡の個体が見つかった。

 今回の取材車両のオーナーにとって、この2800GTエクストラは2台目となる。免許を取得した18歳のときに中古で購入したのが1台目で、これはアウトフォルムのフルエアロにワイザーホイール、フジツボマフラー、ピレリP7、イタルボランテのステアリングなどを装着。シャコタンブギに出てくるソアラをイメージしてカスタムしていたそうだ。残念ながら、その個体は約1年でエンジンが壊れて廃車になってしまった。

>>【画像18枚】前期モデルのみに装備された「SOARER」のロゴをデザインしたシートベルトなど。GX61マークⅡ系など、80年代前半のトヨタ車に見られた装備



>> 走行距離わずか約5万kmというこの個体のエンジンは、見た目こそ防ぎようのない経年劣化が確認できるが、アイドリングは安定し、加速もスムーズ。トランスミッションの変速ショックも皆無だった。


>> 面一化されたプレスドアを採用するなど、徹底的に空力性能を追求したスタイル。その結果、世界トップクラスのCd値0.36を達成した。

1981年式 トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ(MZ11) SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4655×1695×1360
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1440/1450
車両重量(kg) 1305
エンジン型式 5M-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 2759
ボア×ストローク(mm) 83.0×85.0
圧縮比 8.8:1
最高出力(ps/rpm) 170/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 24.0/4400
変速比 1速2.452/2速1.452/3速1.000/
4速0.688/後退2.212
最終減速比 3.727
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70HR14(前後とも)
発売当時価格 293.8万円



【3】に続く