探し始めて1年。きれいな1台が市場に
旧車を買う理由はさまざまだが、多くの場合、当時憧れたクルマ、もしくは当時乗っていたクルマに乗りたくてというケースがほとんど。オーナーの金子秀雄さんも思い出を再び手元へと引き寄せたひとりだ。


 PB210サニーは20歳の頃に乗っていた思い出のクルマ。当時、発売されたばかりのファストバックスタイルにひかれてB110サニーから乗り換えた。

当時乗っていたグレードはエクセレントGX。走りはマイルドだが6連メーターのインパネやハイバックシートなどの豪華な内装に驚いたという。


 結婚前のデートカーだったこともあり、奥さんにとっても思い出のクルマ。そのため再び手に入れようと金子さんが考えた時、真っ先に賛成したのが奥さん。

そのおかげで何の憂いもなくクルマを探すことができたという。


 しかしここからが大変だった。B210は大ヒットモデルのB110とB310に挟まれた谷間のモデル。

市場には程度の良い個体がなかなか残っていない。あってもボロボロであったり、改造しすぎて原型をとどめていなかったりとなかなか自分の理想通りのクルマは見つからない。

探し始めて1年後、旧車専門ショップであるシティーオートの在庫情報にきれいなサニーエクセレントが掲載された。



1.4Lグレードの特徴であるグリルに埋め込まれた角形の大型フォグランプ。1.2Lでは丸形のフォグランプが埋め込まれている。



1.4Lのリアは全て丸形3連テールランプが搭載。これがロケットの噴射口に見えることから当時の子どもたちに人気だった。



大きく開くハッチバックタイプのリアゲート。後部座席を倒すとフラットになる。現在では珍しくないが、当時としては画期的な機構だった。



GLに変えて取り付けられたGXのエンブレム。サイドのストライプは知り合いの看板屋がワンオフで製作。



ホイールはハヤシの6J-14。タイヤサイズはフロント165/60R14、リア175/65R14に変更。

ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)