さらなる進化へ
スターロードが製作したイエローのS30Z。
以前、ノスタルジックヒーローでも紹介し、いく度となくカーショーにも登場しているので、記憶に残っている読者も多いだろう。

76年式のS30Zをベースに、ボディを徹底的にレストア。全体を剥離して大敵となるサビを根こそぎ除去し、サビが発生した部分は完全にカット。そして強度を十分に考慮したうえで新たな鉄板を加工し、純正同様に完全に修復するといったかなり手をかけた、究極ともいえる1台だ。

そんなS30Zが、さらに進化を遂げた。今回のトピックは大きく2つ。エンジンのインジェクション化とバンパーレスで精悍さを増したエクステリアだ。

 これまでの仕様は、亀有製ピストンやフルカウンタークランク、I断面コンロッド、オリジナル75度カムなどを組み込んだL28型改3.2Lで、フルポート加工、燃焼室アルゴン盛りなども行われたフルチューンといえる内容だった。しかし今回のモディファイでは、エンジン内部には変更がないものの、燃料噴射装置に手が加えられた。これまではソレックス50PHHを装着したキャブ仕様だったが、「3連キャブでは追求できない、さらなる乗りやすさを」というオーナーの意向によりインジェクション化を実施。TWM製のφ48㎜スロットル×3基と440ccインジェクター×6本を用い、モーテックでコントロールするインジェクション仕様に仕立てられたのだ。


イエローパールのボディが眩しいスターロードが製作にたずさわったS30Z。今回改めてモディファイを実施し、さらなる進化を遂げた。



独特なフロントマスクを演出するプロジェクターヘッドライトは、メルセデス・ベンツGクラス用のアフターパーツを流用したもの。あえてヘッドライト内部をブラックアウトすることで、ライトOFFの時も妖艶な顔つきになるよう仕上げられている。


斬新な形状のドアミラーは、市販のエアロミラーをベースに加工したもの。一見すると現代的なデザインだが、見事にS30Zのフォルムにマッチしている。このセンスの良さは、S30Zを知り尽くしたスターロードだから成せるワザ。



オールステンレス製ワンオフオリジナルマフラーは、この車高でも都内を走れるように、メインパイプを楕円形に加工している。出口φ90㎜で、Lメカらしい乾いたサウンドを響かせる。エキゾーストマニホールドは亀有製φ48㎜等長タイプ。



ラゲッジルームの内張もすべて張り替え済み。ここまで徹底することで、高いクオリティーが保たれるのだ。



ホイールは、ワーク・エクィップ03のブロンズリムをセット。イエローのボディとのマッチングも抜群だ。サイズはフロント15×8.5J -22、リアは15×9.0J -35となる。

Nostalgic SPEED vol.002 2013年 11月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)