応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」で発売され、またたく間に大ヒットとなった国産の電動バイク「フューチャー GOGO!R」。新進の国内メーカー・フューチャーがリリースする同車は、2輪よりも高い安定性を獲得するため、フロントタイヤ2輪・リアタイヤ1輪の3輪仕様とされているのがポイント。2022年4月1日には、外観をプロ野球チーム「中日ドラゴンズ」のイメージカラー&デザインにアレンジした(球団公認)限定モデルも登場し話題となりました。日本人女性レーサーが開発した人気の電動バイク「フューチャー GOGO!」シリーズに注目してみます。

フューチャー「GOGO!」シリーズ/26万1,800円(税込)〜



GOGO!シリーズのスポーツモデル「GOGO!R」。写真は限定発売の中日ドラゴンズ仕様で、価格は55万円(税込)




電動バイク「GOGO!R」に中日ドラゴンズロゴをデザインした特別仕様。デザインは4種類で各20台ずつの限定販売


電動バイク「GOGO!R」を販売しているのは、国内のベンチャー企業・フューチャー。同社はレーシングドライバーの井原慶子さんが設立し、代表取締役を務める新進の電動バイクメーカーです。



同社のGOGO!シリーズを開発したのは、井原さんと、レーサーとして活動後に「フヂイエンヂニアリング」を設立し、独自のレーシングカーなどを開発してきたエンジニア・藤井充さん。



GOGO!シリーズは、写真のスポーツモデル「GOGO!R(31万5,500円)」に加え、スタンダード版の「GOGO!S(26万1,800円)」、リアにキャリアを設けた実用性の高い「GOGO!カーゴ(27万2,800円)」などがあり、予算・好み・用途に合わせてセレクト可能。なお、各モデルはすべて三重県の鈴鹿工場で生産されています。



【車体重量約20kg】レースカーの技術を応用した「マルチリーンステアサス」採用



コーナリング方法は、バイクと同様、車体をバンクさせて(左右に傾けて)走行するタイプ


フューチャーのGOGO!シリーズは安定感を獲得するため、フロントタイヤを2輪に設定。前1輪+後1輪ではなく、安定感のある前2輪+後1輪としたのは、バイク未経験者や女性の乗車も想定しているからとのこと。



GOGO!シリーズは前1輪+後1輪のバイクと同様、車体を左右に傾けてコーナーを曲がるよう設計済み。フロントサスペンションは、スポーツカーに多用されるダブルウィッシュボーン形式をヒントに、レースカーの技術をフィードバックして製作された、独自の「3輪マルチリーンステアサス(特許取得済)」が採用されています。



また、前1輪+後1輪よりも転倒しにくく、コーナリング時や停止時はもちろん、直進安定性も良好。車体は20kg前後と超軽量で、自転車並の取り回しを実現している点もバイクに不慣れなユーザーにはうれしいところです。



【原付ではなくミニカー扱い】その理由は?



ミニカーのため、ヘルメットの着用義務はない


GOGO!シリーズの定格出力は、パワフルな600W。電動バイクにおいてこの数値は、50ccの原付一種にカテゴライズされますが、GOGO!シリーズはトレッド(左ホイール真中と右ホイール真中の距離)を0.5mを超えるワイド仕様に設計されているため、道路交通法では原付一種ではなく、水色ナンバープレートの「ミニカー」として扱われます。



水色ナンバープレートを装着する「ミニカー」のポイントは、



  • ヘルメットの着用義務がない(ただし安全確保のために被るべし)
  • 法定速度30km/hの制限がない
  • 2段階右折義務がない


など、50ccの原付一種にある交通規制から開放され、利便性が大幅。なお、水色ナンバープレートの「ミニカー」は自動車扱いとなるため、運転には普通自動車免許が必要です。



電気代・保険料・税金など維持費が安い!



スポーツタイプのGOGO!Rは最高速度45km/hを発揮


スタンダード版の「GOGO!S」「GOGO!カーゴ」の航続距離は、フル充電で30km、最高速度は30km/h。スポーツ版である「GOGO!R」の航続距離はフル充電で50km、最高速度は45km/hを発揮します。



リチウムイオンバッテリーはフットボード下に設置


フットボード下に設置されたリチウムイオンバッテリーは着脱式で、家庭用100V電源で充電可能。約4時間でフル充電でき、1回の電気代はわずか約10円です。



ミニカーであるGOGO!シリーズは自動車扱いながら、自動車に必要な車検・車庫証明・重量税・取得税が不要。年間の維持費は、約7,000円の自賠責保険(12カ月)+約4,000円の市区町村税となります(必要に応じて任意保険への加入をおすすめします)。



誰でも気軽に乗れる1台



「デリバリー用バイクの運転に自信がない」という人でも安心して運転可能


GOGO!シリーズの車体重量は超軽量な20kg前後。車に積み込み、出先で遊ぶことも可能


GOGO!シリーズの開発コンセプトは、電動アシスト自転車以上・デリバリーバイク未満のモビリティ。具体的には、



  • 年齢や性別を問わず、誰でも気軽に乗れること
  • 他人と接触せずに出掛けられること
  • 出掛けるのが楽しくなるような乗り物であること


ちょっとした買い物にも超便利


最高速度を30km/hに抑えたスタンダード版の「GOGO!S」「GOGO!カーゴ」は若者だけではなく、バイクやキックボードに疎遠なシニア層や商店街の人々もターゲットに設計・製作。両モデルは、現在「自動車免許証を返納をすべきか?」と考えている人にも、大いにおすすめできるかもしれません。



名古屋地区ではGOGO!シリーズのシェアリングサービスもスタート


なお、GOGO!シリーズは2021年11月2日、脱炭素社会実現や地域活性化に向け、名古屋地区初となる電動3輪バイクのシェアリングサービスをスタート。今後はシティユースに加え、観光地での移動手段として活用するなど、多方面に渡り提案・展開されていく予定です。



 

フューチャー GOGO!R 主要諸元





  • ボディ:パイプフレーム
  • サスペンション:マルチリーンステアサスぺンション(特許出願済み)
  • モーター:ホイールインブラシレスモーター
  • 定格出力:600W
  • 交換式バッテリー:リチウムイオンバッテリー48V 16Ah
  • 車体重量:23kg
  • バッテリー重量:約3.5kg
  • 充電時間:〜4時間
  • サイズ:全長1,000mm×全幅600mm×全高1,010mm
  • シート高:640mm
  • 前後ブレーキ:ディスクブレーキ
  • タイヤサイズ:前10×2.125 後10×3.2 
  • 航続距離:50km
  • 最高速度:45km/h
  • 車両区分:ミニカー 
  • 運転免許:普通自動車免許
  • 乗車定員:1名


フューチャー GOGO!カーゴ 主要諸元





  • ボディ:パイプフレーム
  • 装備:カゴ、ステイ
  • サスペンション:マルチリーンステアサスペンション(特許出願済み)
  • モーター:ホイールインブラシレスモーター
  • 定格出力:600W
  • 交換式バッテリー:リチウムイオンバッテリー48V9.6Ah
  • バッテリー重量:約3.5kg
  • 充電時間:〜4時間
  • 車両重量:25kg
  • サイズ:縦1,000mm x 横600mm x 高1,000mm
  • シート高:640mm
  • ブレーキ:F/R=ディスクブレーキ
  • タイヤサイズ:F=10×2.125 R=10×3.2 
  • 航続距離:30km
  • 最高速度:30km/h
  • 車両区分:ミニカー 
  • 運転免許:普通自動車免許
  • 乗車定員:1名


https://no-vice.jp/article/62904/

著者:北 秀昭