既存モデルにはない、独自のデザインが魅力
CAKE社は、2016年に設立されたヨーロッパの環境先進国・スウェーデンに本社を置くプレミアム電動バイクメーカー。 「エキサイティングなモビリティ体験」と「環境への責任」の両立を目指し、ゼロエミッション社会への移行を加速させることを企業理念としています 。
一方、CAKE社製電動バイクの国内正規代理店となったゴールドウインは、1951年に富山県小矢部市で設立。「スポーツを通じて、豊かで健やかな暮らしを実現すること」を理念とし、高機能スポ ーツウエアやバイク用ウエアなど、各種オリジナル商品を展開。現在では多くの人が知る、大手メーカーとして成長しました。
ゴールドウインは2021年、長期ビジョンとなる「PLAY EARTH 2030 」を発表。気候変動問題の解決と、持続可能なビジネスの再構築を図ることを重要課題として掲げ、 2030年には環境負荷低減素材を使用した製品比率を 90%以上に引き上げるなど、持続可能な社会の発展を目指してい ます。
環境意識の高い両社がタッグを組み、このたび日本で展開するのが下記の電動バイク。動力にモーターとバッテリーを用いているため、走行中のCO2排出はゼロ。また、生産時にもCO2の排出を限界まで抑制しているのも大きなポイントです。
CAKEでは生産工程におけるCO2について、スウェーデンの電力会社である「Vattenfall」と協業。2025年までにCO2の排出をゼロにすることを目指し、工程やプロダクトのデザインの改良に取り組んでいます 。

▲2023年1月20日に都内で行われた記者発表会の模様。CAKE社のCEOであるステファン・イッターボーン氏(写真左)、ゴールドウイン代表の渡辺貴生氏(写真右)。3年間で国内販売5000台が目標。
Kalk OR Race(カルク オア レース)

車両重量75kgという超軽量を実現した、競技用&レジャー向けの本格派オフロードモデル。超パワフルな電動モーターやオフロード専用タイヤを導入。前後サスペンションは超高性能なオーリンズ製を採用。後輪への駆動方式はチェーン式。一般公道走行不可。


Kalk&(カルク アンド)

競技用の超高性能オフロードモデル「Kalk OR Race」をベースに、ヘッドライト・テールランプ・ウインカー・バックミラー・舗装路対応タイヤ等の保安部品を装着し、一般公道走行向けに仕様変更したモデル。後輪への駆動方式はベルト式。前後ブレーキは制動力に優れたディスク式。

Osa+(オッサ プラス)

ストリート向けに開発されたユニークなモデル。メインフレームに極太の角パイプを採用した、シンプルかつ個性的なフォルムが特徴。シートは前後方向に調整できる、既存のモデルにはない設計が特徴です。

筆者は今回、このモデルに試乗させて頂きました。最大瞬間出力9kW、定格出力6.0kWを発揮する電動モーターは、とにかくパワフル。アクセル1つで、スペック通りの鋭い加速を発揮してくれます。まさに、余裕のパワー!
大柄な外観とは裏腹に、重量97.5kgの車体は街中でも非常に扱いやすく、狭い路地などの取り回し性能も良好。エンジン停止時の押し歩きも、まったく苦になりません。
倒立型フロントフォークやモノショック型サスペンションした足周りは、走行安定性も抜群。ブレーキは前後ともディスク式を採用しており、制動力もGOODです。
Makka range(マッカ レンジ)

原付免許で乗車可能なお手軽モデル。スカートでも乗車できるフレームの取り回しが特徴です。駆動方式は上記モデルのようなチェーンやベルトではなく、リアホイールに電動モーターを内蔵した「インホイール型」を採用。

一般的にリアホイールに直結したインホイール型は、チェーン駆動型やベルト駆動型に比べてレスポンスに優れ、ダイレクト感に長けているのがポイント。

なお、シートの高さは任意に調整OK(自転車のサドル式を採用)。最高速度45km/hの「Makka flex(93万5000円)」もあります。

Makka flex:work(マッカ フレックス ワーク)

「Makka flex」をベースに、大型のフロント&リアキャリアを装備した便利なモデル。大容量の荷物が搭載できるため、ビジネスからレジャーまで幅広く活躍してくれます。



GO(ゴー)

コンパクトなキッズ用の電動オフロードバイク。32㎏の超軽量ボディなので、身体の小さな子どもでも扱いやすいのが特徴。競技&レジャー専用モデルのため一般公道走行不可。

CAKE公式サイト
https://goldwin.ridecake.jp/
[photos by 北 秀昭]
著者:北 秀昭