5月19日に放送された、日本テレビ系列のバラエティ番組『ものまねグランプリ 次世代ものまね芸人No.1決定戦&歌ものまねNo.1決定戦スペシャル』の審査内容が、物議を醸している。

 『ものまねグランプリ』は、2009年から不定期で放送されているものまね番組で、ものまね芸人に限らず多くの漫才師やタレント、アイドルなどが登場するのが特徴である。

 物議を醸しているのは、「ものまね芸人No.1決定戦」と同時に行われた「歌ものまねNo.1決定戦」の優勝者である、ものまねシンガー・女性歌手の荒牧陽子の「評価基準」であった。

 この日、荒牧は2019年に大ヒットを飛ばした人気テレビアニメ『鬼滅の刃』(TOKYO MXなど)の主題歌であるLiSAの『紅蓮華』を歌唱。荒牧は「ものまね歌姫」との愛称があるほど、歌唱力と表現力に優れたものまねタレントで、この日、荒牧はLiSAのように髪を赤くし登場し、『紅蓮華』を熱唱した。

 その結果は500点中、「494点」とほぼ満点に近い点数で、荒牧は見事に「歌ものまねNo. 1」の座に輝いた。

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 しかし、この結果には放送後、ネットで「基準がおかしいのではないか?」との声が相次いだという。荒牧は確かに歌唱力はこの出演者では高かったものの、「LiSAに似ているか」という1点においてはネットでは疑問の声が相次いでおり、「確かに歌はうまかったけど似ていないのでは?」「正直、LiSAには全く似てない」「どのあたりがモノマネだったのか説明してほしい」「ただのカラオケ勝負になってないか?」という疑問の声が相次いでいた。

 現に番組中でも、荒牧陽子によるLiSAのものまねは、審査員の一人だったミュージカル女優の昆夏美が「歌声と動きが似ている」評価したのみで、ほかの審査員からは何もコメントが発されていないことから、「評価基準がおかしい」という非難に繋がったようだ。

 前述の通り、『紅蓮華』はテレビアニメ『鬼滅の刃』の主題歌である。しかし、審査委員側は昆夏美、太田基裕などの若手もいるものの、多くは関根勤や中山秀征、小手伸也、浜口京子、北斗晶といったシニア世代メインであり、審査員のほとんどは元ネタのLiSAを知らなかったため、比較することができず、ただ単に「歌唱力のみ」で評価していたのではないか?との疑惑もある。

 確かに、「歌唱力」は「歌ものまね」に大事な要素だが、きちんと元ネタと比較してこその「歌ものまね」だと思うのだが……。