昨年公開の「ミッドナイトスワン」で主演した草なぎ剛が、「第44回日本アカデミー賞」で優秀主演男優賞を受賞した。同作では、ネグレクトを受けていた少女と共同生活を続けていくうちに、“母性”と愛情が芽生えていくトランスジェンダーを熱演した。公開から5カ月を過ぎても人気は衰えず、今年に入って興行収入7億円を突破。LGBTQに理解のある海外からも注目が集まり、ハワイ、カイロ、台湾、今年は香港で公開される。

 今月14日には、大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)がスタート。主演の吉沢亮演じる“日本資本主義の父”渋沢栄一との信頼関係を終生に及ばせた“徳川幕府最後の将軍”徳川慶喜を演じている。大河出演は、04年に香取慎吾主演の「新選組!」で榎本武揚役を演じて以来、およそ17年ぶり。初回放送中には、ツイッターで関連ワードが数多くトレンド入りした。

 草なぎは、NHKとの妙縁が多い。徳川慶喜は、98年の大河でジャニーズ事務所時代の先輩にあたる本木雅弘が演じていた。SMAPがシブがき隊と重なっているのだ。さらに、16年のSMAP解散の2年後、民放のレギュラー番組はゼロになったが、同局の「ブラタモリ」のナレーションだけは続いた。“大親友”タモリの強い意向だったが、心身ともに支柱となったに違いない。

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 朝の情報番組「あさイチ」ともつながっている。サブキャスターの駒村多恵と、堀越高等学校時代のクラスメートなのだ。

 「駒村さんは、『あさイチ』に草なぎさんがゲストでやってきたとき、『草なぎくん』と呼んで同級生感を出していました。高校時代すでにSMAPでしたが、無遅刻無欠席を貫いた謎のアイドル(笑)。体育の授業で走る姿はアイドルそのものだったと、駒村さんは振り返ります」(テレビ番組関係者)

 生放送開始前には、「お互い変わんないねぇ」と雑談をしたが、草なぎは当時の記憶がきわめて希薄。実家がある埼玉県から2時間半ほどかけて通学し、「堀越賞」と呼ばれた皆勤賞を芸能活動コース(現トレイトコース)で初めて手にした生徒。友だちは少なく、存在感も薄かったため、「アイドルなのに気持ち悪い」と陰口をたたかれたこともあったという。

 昨年末には、46年の独身生活にピリオドを打ちゴールイン。役者としても脂が乗っている。堀越時代は孤独だった青年も、今では世界から熱視線を浴びる役者。繁忙期に終わりはなさそうだ。
(伊藤由華)